2009年2月28日土曜日

サンチアゴ旅行:2

queer eye for straight guysさて、サンチアゴ。今回はパッケージツアーだったので、初日に観光バスでの市内観光がありました。Queer Eye for Straight GuysのJai(写真左から2番目)似のガイド、パトリシア嬢に引き連れられ、ブラジルからの観光客総勢30名程度がわいわいがやがやと市内を巡ります。・・・が、団体行動が苦手な私は、途中でリタイア。だって疲れるんですもの。

パチオ・ベラビスタサンチアゴで最も「ボヘミアン」なエリア、ベラビスタ(Bellavista)へ移動しました。そこでは、露天マーケットがあったり、学生が外の席でビールを飲んでたり・・・といった風景がみられます。そうそう、ロンリープラネットお勧めのArtesanais de Chileという店で、サンパウロファッションウィークで落としたパシミナの代わりにアルパカのショールを買いました。

ワイン樽翌日は、またしてもグループに参加せず、個別にワイナリーへ。サンタ・リタ(Santa Rita)というチリで3番目に大きいところです。
・・・なんと!試飲のないワインツアーでした。
でもレストランがあって、そこでおいしい食事とワインを楽しめます。


サンタ・リタののブドウ畑ところで、サンチアゴに前回来たときは、晩冬。街を囲む青いアンデスの山々は、雪をかぶって美しく、かなり旅のロマンなんぞを感じたのですが・・・アンデスの雪って解けるんですね!夏のサンチアゴから見えるのは、茶色い山脈なのでした。
でも、ワイナリーのぶどうがなっているので、ワイナリーめぐりならやっぱり夏ですかねー。

この日の夕飯は、数少ない開いているレストランで。頼んだパスタが来なくって・・・ピスコサワーをサービスされました。このチリのカクテル、ピスコサワーは今年の夏、ブラジルでブームなんだそうです。おいしいです。ちなみに、チリのピスコサワーが、ペルー版と違うところは、卵白が入っていないことだとか。

バルパライソ3日目は、バルパライソ(Valparaiso)とビニャ・デル・マー(Vina del Mar)へのツアーに参加。バルパライソは、その町並みが世界遺産に指定されています。どんなにきれいかというと・・・霧で見えないじゃないですか・・・。しかも寒い!ビーチへ行くと言うので水着まで持って出たのに。サンチアゴとの気温差は激しく、露天でアルパカのポンチョなんか物色してしまいました。霧の展望台の前で、真夏に防寒着を売るとは、もうっ、商売上手!寒さに弱いブラジル人はかなりの数買っていましたね。ブラジルに帰って、絶対後悔すると思うなー。

ビニャデルマービニャ・デル・マーは、ビーチリゾート。でも水、冷たいです。ここで海水浴するって、チリ人は寒さに強いのかもしれません。・・・水着、着てこなくて良かったです。

昼食は、シーフードレストランで、チリ産蒸アワビ(Locos)とRazor Clam(ダイコクミゾガイというらしい)というホッキ貝に似たやつのチーズ乗せオーブン焼きを食べました。
こちらの人は、アワビをマヨネーズで食べるようですが・・・ワタクシ、チリも2回目。準備してきたのは、役に立たない水着だけではありません。すちゃっ!と刺身醤油とチューブわさびを取り出させていただきました。これでぐっとおいしくなるわけです。でも、この小ぶりのアワビは、うーん、ちょっともさもさしてますかね。まあまあ、です。ダイコクミゾガイはおいしかったです。

モアイ昼食後、イースター島から運ばれてきたモアイを見て、帰途につきました。いつかは、島を訪れてみたいものです。
(続く)

2009年2月27日金曜日

サンチアゴ旅行:1(サンチアゴ到着まで)

チリ国旗・裏おとといチリから戻りました。旅行の報告をしようと思うのですが、長くなりそうなので、とりあえずサンチアゴ到着までです(どれだけ長いんだよって感じですが)。

なぜサンチアゴ到着までにボリュームがあるかと申しますと・・・旅行出発前に、夫の急なアメリカ出張が入ったからです。一時は旅行できるかも危ぶまれたのですが・・・、夫とは、7ヶ月児と共に現地合流というなかなかスリリングな展開に落ち着きました。

ブラジルでは、ブラジル国籍の未成年が両親とは別に国外に出る時、いろいろ面倒な書類が必要です。今回は、父親が現場にいないという状況になったので、娘の出生証明書及び夫の承諾書が必要でした。この承諾書ですが、規定のフォームに沿って書かなくてはいけません。また、その承諾書の署名が役所によって本人のものだと証明されている必要があります。まあ、夫の出張前日、役所に駆け込んでこちらの書類はぎりぎり間に合いました。

で、空港です。今回は、スイスエアにて出発。当然のようにカウンターで対応してくれた女の子は片親と赤ちゃんという設定に不慣れでございます。書類を持って上司に聞きに回り・・・さあ出発できる、となった後に、ベビーカーを預ける荷物にカウントするから荷物を1つ預けられない、と言い出す始末。ここはがつんと反抗して、2つプラスベビーカーを預けます。

そして機内。バシネットを頼んだはずなのに・・・なぜか席は奥の方。「なんでこんなことになったのか・・・満席だから、代わってくれる人が見つかるか・・・」とおろおろするフライトアテンダントに、でもそれはそっちの責任だから何とかしてよね、と目で訴えます。待つことしばし。私の目つきの成果かは分かりませんが、親切な方の協力を得られたらしく、バシネット席へと移れました。

さて、ここまで困った状況を書きましたが・・・スイスエアは、これまで娘と乗った国際線の中では一番良かったです。バシネットの高さも作りも使いやすかったです。子供におもちゃをくれたりもしました。あと、大人用のシートベルトに装着する子供用のシートベルトもありました。子供が膝の上に座った形で使えるものです。太った人用のアタッチメントベルトは見たことありましたが、子供用は初めて見ました。アメリカのエアラインとヨーロッパのとの違いですかね・・・。

サンパウロからサンチアゴまでは、3時間半。娘は、隣の席の男の子にちょっかいを出すなど元気いっぱい。当然のように、取り外し15分前になってやっとバシネット内で眠る・・・という流れでしたが、まあなんとか無事到着しました。

そして、夫も無事サンチアゴに到着していて、合流できたのでした。

・・・次回こそ、チリの話です。

2009年2月18日水曜日

ブラジル映画「estomago」

エストマゴ・ジョアオ・ミゲル久しぶりにブラジル映画の話です。DVDになるのを待っていた「Estômago (直訳は「胃」、英題:Estômago: A Gastronomic Story)」をやっと見ることができました。料理人の出てくる映画は、食いしん坊なので大抵好きなのですが・・・これは、なかなかダークで面白かったです!

主役を務めるのは、前に紹介した「Cinema Aspirinas e Urubus」にも登場していた、つながった眉毛が印象的なノーデスチーノ(北東伯出身者)、ジョアオ・ミゲル(João Miguel)。彼の演じるハイムンド・ノナト(Raimundo Nonato)は、バー、イタリアンレストラン、そして刑務所で料理するのですが、どうしてそこで料理するようになったのか・・・が見ていくうちに分かります。料理、言葉、セッティングなど、すごくブラジルらしい映画だと思います。

余談ですが、食いしん坊で思い出しました。
今日、野菜市場にベビーカーを押して行きました。そこでスイカを買ってるおばあさんに、「あなた、日本人?ちょっと聞きたいんだけど、どうして日本人の赤ちゃんってみんな丸々してるの?近所にも日本人の家族が居るんだけど・・・(略)・・・何で?やっぱり食べ物?何、食べさせてるの?」と質問攻め&頬をなでられました。(子供じゃなくて私の頬です。)うちの子が「日本人の赤ちゃん=太っている」という彼女のセオリーを確固たるものにしたと思うと・・・。あのおばあちゃん、絶対言うと思うんですよね、他の人に。「今日だって見たのよ、日本人の赤ちゃん。ほんっと丸々してて・・・(続く、続く)」。

2009年2月16日月曜日

シーフードレストラン Rufino's

Rufino's Window日曜日、おいしいシーフードレストランに行きました。スペイン人のフフィーノ(Rufino)さんが始めたレストラン、フフィーノス(Rufino's)です。

店頭のケースにその日の食材、蛸やイカ、魚が並んでいます。また、店内にも氷の上にロブスターや海老などが飾られています。

フフィーノス店内この大きな海老の地中海風料理(Camarao gigante a Mediterrano)を食べましたが、すごくおいしかったです。お通し(couvert)をはじめ、メニューの大方がオリーブオイルの効いた地中海風で、食べやすいです。
ブラジルでシーフード本来の味が分かるレストランをお探しなら、是非どうぞ!

Rufino's Restaurant
R. Dr. Mario Ferraz, 377
Tel: 11 -3078-6301
http://www.rufinositaim.com.br/

2009年2月12日木曜日

「日本:浮世」展

FIESPファサード今日は、久しぶりに美術展へと出かけました。近所のFIESPで開催中の"Japao: Mundos Flutuantes(日本:浮世)"展です。
江戸時代の浮世絵155点、日系2世のマダレナ・橋本さん(Madalena Hashimoto)の版画、17歳でブラジルに移民したオハラ・ハルオさん(Ohara, Haruo)の写真で構成されていました。日本移民100周年の記念イベントの締めくくり、という扱いのようです。

ベビーカーを押して、てろてろパウリスタ大通りを歩いて行きました。ところが目的地2つ手前の信号あたりから、様子がおかしいことに気が付きました。よりによって、FIESPのまん前でデモが行われているじゃあありませんか!
一瞬、引き返そうかな、とも思ったのですが、やっぱりせっかく来たので行くことに決めました。子供が怖がるから、笛とか吹かないで!メガホン使わないでよ!といった思いを顔にしっかり出して、デモの群集を突っ切り、会場に入りました。ちなみに娘は別に気にもしてないようでした。


浮世絵・・・入ってよかったです。
浮世絵は、私が今まで見た中で一番数がありました。美人画や風景画だけじゃなくて、東海道四谷怪談の作品もありました。しかも、お客さんが他に誰一人いなかったので(無料なのに!)、近くでじーっくり見ることができました。






オハラ写真それに、オハラ・ハルオさんの写真がなかなか素敵でした。ロンドリーナのカフェ農園での生活を写した白黒写真なのですが、日本移民の生活が、なんだかロマンチックに切り取られています。花を抱えた子供達や、傘を持って梯子から飛び降りる女の子、美しい空など・・・苦しそうな写真が全くないからでしょうか。私は好きです。

この展覧会は、3月1日まで。

2009年2月9日月曜日

カーニバル2009

日本だと、お正月休みも随分前の話・・・に思える頃かと思いますが、こちらはもうすぐカーニバル。まだまだお休み気分が抜けきらないようです。
・・・いえ、私だけじゃなくて、みんなです。

G.R.E.S.2009さて、今年のカーニバルは、2月20日(金)から24日(火)。
昨年は日本移民100周年ということで、日本をテーマにしたパレードがいくつかありました。今年は・・・ブラジルにおけるフランス年でした!リオのGrande Rioというチームが、フランスをテーマにパレードをするみたいです。ベルサイユ宮殿の鏡の間が舞台で「太陽王」ルイ14世がパーティホスト。「メルシーボークー!ブラジル!」なんて歌うみたいです。相変わらず能天気な感じですが・・・フランス人の皆さんはどう思うのでしょうか。

その他、リオのカーニバル情報は、こちらのRio Carnival 2009サイト(英語)に詳しいです。

ちなみに、カーニバルを私たちがどこで過ごすかと申しますと・・・チリに行ってきまーす。

2009年2月4日水曜日

ブラジルで最も有名な日系シェフ、ジュン・サカモト

サンパウロで新しく知り合う人から「ブラジルの和食ってどう?どの日本料理屋が一番おいしいと思う?」とよく聞かれます。そんなに数も行ってないので、なかなか喜んでもらえる返事もできないのですが、Veja誌で何度も日本料理部門の1位に選ばれているレストラン、Jun Sakamotoのお寿司はおいしかったです。今まで行ったサンパウロのお寿司屋さんの中で多分一番おいしいです。当然のように、一番高かったんですが。
日系二世のシェフ、サカモト・ジュンさんが作るお寿司は、繊細で、何て言うか・・・あまりブラジル化が進んでいません。でも、純日本風じゃなくて、私が行ったことのある店だったら・・・ニューヨークのSushiSambaとか東京のNobuとか、を思い出しました。
コースでかなりボリュームのある魚料理や日本酒と青りんごを使ったデザートも食べました。どれもおいしかったですが、やっぱり、お寿司が一番かと。次回があったら、寿司だけ思い切り食べたいです。

「ブラジルに来て、わざわざ寿司って言うのもねー」というあなたには、サカモト・ジュンさんのハンバーガー屋、アンブルゲリア・ナショナル(Hamburgueria Nacional)もございます。こちら、「ブラジルらしさ」をコンセプトにしているようです。居心地のいいお店で、いろんなサンドイッチが楽しめます。マグロの照り焼きサンドもありますよー。

2009年2月3日火曜日

持つべきものは友!?

サンパウロこんにちは。サンパウロはむしむし暑い日が続いています。日中出歩くのも億劫になるような時に、最も望ましい目的地といえば、水辺でございます。でもサンパウロのビーチは、リオやサルバドール、レシフェなんかと違ってさくっと行ける距離じゃないんです。そして市内の川辺は、とても涼を取るような場所ではございません。そうするとやっぱりプールしかないんですが・・・どうもプールに行く人は、(A)自分のアパートや家のプール、もしくは(B)所属クラブ(会員権のいるやつ)のプール、(C)ジムのプール、を利用しているようです。そんな訳で水辺、諦めていたんですが・・・最近友達になった子が住んでました、プールのある場所に!

プールというわけで、早速、昨日行ってまいりました。この写真がそうです。プールは27階にあってサンパウロを一望できます。いやあ、すごい。今まで見た中で一番いいサンパウロの眺めかもしれません。しかも中心地なのに高いため静かです。たまにヘリコプターが通るくらいで。贅沢な時間を過ごせました。う~ん、通いたい・・・。