2011年2月23日水曜日

ブラジル映画「Waste land/Lixo Extraordinario」

今日、気になっていたオスカーにもノミネートされているドキュメンタリー「Waste Land」を観て来ました。ブラジル人作家のヴィック・ムニーズ(Vik Muniz)が、リオ・デ・ジャネイロ近郊の世界最大のごみ集積場に暮らす人々と3年間かけて行ったアート・プロジェクト「Pictures of Garbage」の制作舞台裏を追ったドキュメンタリー作品です。東京国際映画祭でも「ヴィック・ムニーズ/ごみアートの奇跡」との邦題で上映されたようです。

passione国外で知名度が高かったヴィック・ムニーズですが、先月まで放映されていたソープオペラ「Passione」のオープニングに彼の作品が使われて以来、ブラジルでも彼の作品はかなり知られたはずです。


diamond divas私がヴィック・ムニーズと言われて思いつくのは、「ダイアモンドで有名な女優を作った人(Diamond Divasシリーズ)」くらいで、特にどうってわけではなかったのですが、このドキュメンタリーを観て、すっかり好きになりました。「人の気持ちを動かしたり、新たな視点をもたらしたりするアート」をものすごい力で実践しているのに、肩の力が抜けていながら真摯な感じで。
あと、登場するゴミ集積場に暮らす人々の逞しさにも感動します。隣のブラジル人女性は泣きっぱなしでした。お勧めです。

2011年2月22日火曜日

日本のパスポート:ヘボン式ローマ字ではない名前

今日、次女の日本のパスポートをもらって来ました。
ブラジルで生まれた日本人の子供の、日本のパスポートをブラジルで発行してもらうには、日本領事館/大使館に下記を提出する必要があります。
・日本人の親のRNE(原本)
・子供の戸籍謄本(原本:出生届提出後、日本から取り寄せ)
・ブラジルの出生証明書(原本)
・ブラジルの出生証明書(コピー)
・住所を証明できる書類(電気代など)
・日本の親族の住所
・パスポート用写真2枚
・申し込み用紙(領事館で記入)

で、1週間後に子供本人を連れて
・一般旅券受領書
・日本人の親のRNE(原本)
・ブラジルの出生証明書(原本)
・現金R$120.00
を持参すると、5年間のパスポート(未成年は5年)をもらうことができます。

さて、旅券の申し込み用紙ですが、氏名はヘボン式ローマ字で記入しなければいけません。で、ヘボン式の名前をパスポートに記載してほしくない場合、申し込み用紙の裏の「旅券面の氏名表記」に違うスペルの名前を記入して申請しなければいけません。
これを忘れると・・・国際的な名前にしたい、と選んだ名が、かえってややこしい、中途半端なことになってしまう場合があります。
例えば、カレンは、Karen、マリナ=Marina、ケン=Kenなどは問題ないですが、クロード(Claude)くんがKuroudoくんに、ジョウジ(George/Jorge)くんはJoujiくんに、ジュリア(Julia)ちゃんはJuriaちゃんになってしまいます。
カルロス(Carlos)くんは、Karurosuくんになってしまいます。
ちなみにうちの子もArisaではなく、Alissaで申請しました。
なお、これは一度登録申請すると、基本、一生変更が効かないそうです。窓口で念を押されました。そう言われると、責任を感じて、ちょっと不安になったりするものです・・・。

2011年2月7日月曜日

SPFW2011秋冬

SPFWこんにちは。先週でサンパウロファッションウィーク(SPFW)も終了し、だいぶ落ち着いて来たところです。いやあ、あんなに楽しみにしていたのに、最終日は終わる事が嬉しいなんて、まあ勝手なものですね。服だって、木曜の晩のオープニングパーティーは、ヘルムート・ラングのシルクだったのに、毎日価格ダウンし5日目には、ユニクロジーンズまで落ち込む体たらくぶり。・・・他にも今回は、自分の浅はかさにいろいろ気が付きました。

conviteSPFWの会場は、関係者&招待客しか入場できないため、入り口付近には、入りたくても入れないファッション大好きな若者がどうにか潜り込もうとたむろしております。そこを、「インターナショナルプレス」のパスで入れるのはかなり気持ちがいいものです(特権〜♪って)。ところが、日が経つと、もう入れるのは当たり前ってな気になるんですね、これが。で、いい席に座ってショウを見たくなるわけです。SPFWは、金、土、日、月、火、水、というスケジュールなんですが、最初の3日(週末)に注目が集まりがちです。つまり、月曜以降は、メディアの数も多少減少し、それまでVOUGUEなど著名どころが陣取っていたランウェイ終点のピット席なんかにも座らせてもらえるようになるのです。で、1回座っちゃうとやっぱりこっちが良くて、普通の席だとちょっと不満にまで思っちゃうのです。怖い・・・。

カメラマンあと、あれです。会場内では、おしゃれさんのスナップを撮るカメラマンがかなりいるのですが、ちょっと声をかけられたい、とか思っちゃうもんですね。だいたい、ここしばらく服を選ぶ基準が(1)授乳ができる(2)丸洗いできる(3)出産後の体型を隠す、っちゅうアタシにゃあ厚かましいってもんですが。でも、ピット席にいると撮らせて下さ〜いってのが来たりして。勘違いに拍車がかかったりして。いやあ、怖い、怖い。

そんなことより、ショウですかね、みなさん興味があるのは。私が好きだったのは、Neon、Osklen、Maria Bonita、Fernnda Yamamotoあたりでしょうか。スタンディングオベーションになっていたショウはどれもユーモアを感じさせるものでした。他の国のコレクションを見た事はないのですが、ブラジルでは「ユーモア」がないとダメなのかもしれません。
こちら、アパレルウェブ内に特集があるので、良ければ見て下さい。また、スナップなんかは、アパログ内です。
SPFW 2011冬:http://www.apparel-web.com/collection/2011aw/saopaulo/
「ブラジル ファッション日誌」:http://www.apalog.com/brazilfashion/

最後に見られなかったショウで、気になったのがあるのでご紹介。大御所グロリア・コエリョ(Gloria Coelho)は、「ポケモン」がインスピレーションというのですが・・・どうでしょう?(下記写真はUOLより)