2014年11月11日火曜日

Move!メリッサ展 レポート

サンパウロファッションウィーク2015秋冬の一環として、ショー終了後の土日もビエンナーレのラウンジ(Porao de arte)で開催されたメリッサ展。

入り口入ると、まず、生足のメリッサ展示。
Ryan McNamara – Kicks
中で絶対スマホ触ってる気がする・・・

それから、メリッサの素材でできたハンモック。乗ってよくて、子供が大喜び。カラフルなビデオを乗って眺める趣向らしいですが、ブランコと化していました。

Eli Sudbrack – Antes vulgar agora fino

こちらは、メリッサを履いて緑のスクリーン前のトレッドミルの上で逆向きに歩くと、クロマキー合成で別の場所を歩いている映像となり、ユーチューブにストリーミングされる・・・というもの。
Rob Pruitt – Hyperlooks

それと、コレは・・・でかい頭の前の台に登って、体を動かすと、その動きに反応して、色や音がいろいろ変わるというもの。結構、気持ち良いです。
Rimon Guimarães – A Famos Estátua de Klydroshi

そして、これもインタラクティブ。食べられるアートは初かも。でかくてカラフルで甘い香りの飴を練るパフォーマンスです。お姉さんが飴をちぎっては、観客に配ってくれます。こちらはパイナップル味でした。必然的にメリッサ食べているような気分に・・・
Valeska Soares – Push Pull

会場内のメリッサ展示>ファッションショー>それからアート作品展示、とどんどん進化していくメリッサ@SPFWです・・・

あ、そういえば、前回のポストでお知らせしたヘルコビッチコラボのブーツは冬コレクションなので、まだ当分、サンパウロの店頭には並ばないそうですよ。

2014年11月5日水曜日

SPFW2015秋冬開催中:メリッサ関連ニュース

月曜から開催中です。待っていたかのように、今週雨ですが・・・お若い来場者のみなさま、寒さにも悪路にも負けず高露出ドレスとヒールです。いやあ見習いたいものです(口ばかり)。

さて、私はまだ行けていませんが、4日から9日の間、ビエンナーレの地下階Porao das Artesで、メリッサのA MOVE! Plasticity 展開催中です。入場無料。お好きな方どうぞ。


あ、あと、もう1つメリッサ関係でお知らせ。ヘルコビッチタイアップのフラワーブーツがメリッサギャラリーとヘルコビッチのお店で販売されるそうですよん。

なお、ファッションウィークレポートは、メガブラジルサイトでやります。よろしければ、見てくださいね。

2014年10月27日月曜日

記事がマイナビウーマンに掲載されました



掲載されました 。リンクはこちら↓ よろしければ、どうぞ。
http://woman.mynavi.jp/http://woman.mynavi.jp/article/141023-21/




2014年10月24日金曜日

違法選挙ポスターを使ってデザイナー家具を作る方法

日曜の投票に向けて、選挙活動はピークを迎えているようですが・・・「シダージ・リンパ」と呼ばれる屋外広告を規制する法律があるにも関わらず、サンパウロ市内にも、違法におかれた選挙ポスターが溢れています。そのゴミの重量は、250トンにもなるのだとか。リオは更にひどくて、350tだそうです。

で、これを何か良い物にできないか・・・ということで、建築家&デザイナーのマウリシオ・アフダ(Mauricio Arruda)さんが、そのゴミを材料に、テーブル、椅子、ハンガーなどを デザイン。サイトから制作マニュアルをダウンロードできるようにしました。

(オフィシャルサイトのギャラリーより)

「Mobilia Politico」サイトを見て頂くといろいろあるのですが、セルジオ・ホドリゲスの椅子のようなモダン家具と並んでも違和感がないオシャレさです。

どうでしょう?日曜大工で作ってみる?

JWTの施策だそうですよ。






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2014年10月22日水曜日

サンパウロのダリ展

先週の日曜日から、トミエ・オータケ・インスティチュートにて、ダリの展覧会が開催されています。リオでも好評だったというこちら。絵画、写真、ビデオなど200点以上が展示されています。

「奇才」の呼び名が実にしっくりきます


El espectro del sex-appeal (1934)

子連れだったので、じっくり見られなかったのが本当に残念でしたが・・・アリスやドンキホーテの挿絵もあります。

並ぶけど、やっぱり入りたいのは、"Il volto di Mae West"(1934-35)を基にした「Mae West Room 」。
 "Il volto di Mae West"(1934-35)

Mae West lip sofaに座って写真を撮れます。

それから、私が好きだったのは、Flora Dalinaeシリーズ。果物版もありました。




来年1月までですが・・・前回、こちらで開催された草間弥生展の長蛇の列も思い出されますので、興味のある方はお早めにどうぞ!


サルバドール・ダリ展
Instituto Tomie Ohtake
Av. Faria Lima 201 (入り口:Rua Dos Coropés, 88 - Pinheiros - São Paulo - SP)
Tel.: (11) 2245 1900
11h 〜 20h、月曜定休、入場無料
1月11日まで

ブラジル土産にも!カップヌードル&袋麺のご当地フレーバー 

以前も書いたことありますが、日清・味の素アリメントス(有)の明星が、気になります。
(スーパーの袋麺コーナー)

・・・ええ、わざわざ混乱させる書き方をしてみました。「明星 (Miojo)」は、ブラジルでは一般的な袋麺の代名詞として使ってます。日清・味の素アリメントスは、ブラジルで麺類の製造販売を行う日清食品ホールディングスと味の素(株)2社の合弁会社です。


(カップヌードル)

まあ、そんなことより、何が気になるかといいますと、日本人には想像しにくいローカル・フレイバーです。

例えば、カップヌードル、sabor frango com requeijão (チキンとポルトガルのクリームチーズ味)とか、Sabor Costela com molho de Churrasco(ブラジルBBQソースのリブ味)。


袋麺は、Sabor Caldo de Feijao (豆スープ味)、やCremoso Sabor 4 Queijos(クリーミーな4種類のチーズ味)など。


これは、ヘケジャン(チーズ)のやつです。コーンとドライトマトが入ってます。

味は、普通においしいです。ラーメン感はないですが、カップヌードル感はある・・・。

こっちは、豆のやつ。

豆の味がするかは、微妙。豆スープに入れたら、子供に大受けしました。

こっちの人は、スープをすてて、パスタだけ食べますね。4種のチーズのやつとかは、その方がしっくりくるかもしれません。「水少なめで作るクリーミーシリーズ」ですしね。クリーミーシリーズには、ピザ味もあります。

さすが、来年でブラジル上陸、50周年。宇宙にも調理されに飛んでいくそうですが(Nissin - Miojo Mission)、ご当地フレーバーも多い事!
日本のお土産にいかがでしょう?安いし、軽いし、お手軽ですよ。

Akram Khan @ Teatro Alfa(2014)

テアトロアルファ、今シーズンの最後は、アクラム・カーン(Akram Khan)の"DESH"(2011)。前回と違い、アクラム・カーン氏のソロを満喫できました。

(パンフレット)

ダンサー&振付家のアクラム・カーン氏、2012年のロンドンオリンピック開会式のダンスパートの振り付け・演出担当に抜擢され、自らも出演したことで、一気に世界的に有名になったようです。

そんな彼の、バングラデッシュ系イギリス人としてのルーツをたどる、80分インターバル無しのソロ作品がこちら「デッシュ」です。「Desh」は、ベンガル語で「母国」を意味する言葉だとか。

美術・映像演出は、映画「グリーン・デスティニー(Crouching Tiger, Hidden Dragon)」でアカデミー賞を受賞しているティム・イップ(Tim Yip)。

私が好きだったのは、ライトで描かれる、マングローブのジャングルの中を蜂の巣を求めてさまようバングラデッシュのお話に、アクラン・カーンが入り込んで、いつの間にか話の主人公と同化してしまっているシーンと、最後の天井から下がる白いシルクの中を彼が駆け巡るシーン。

テーマ自体も、移民2世の葛藤、両親の文化や国への距離、不理解、探求など、ブラジル生まれの娘を持つ私にとっては興味深い内容でした。
機会があれば、ぜひ。

ところで、検索していて発見しましたが、彼の妻は日本人なんだとか。いろいろな背景を持つ人たちが、違う場所で混ざっていくのですね。


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2014年10月17日金曜日

Vik Muniz氏作の定番ブラジリアンデザート「ロミオ&ジュリエット」

Wallpaper誌のサイトに出ていたこちら。ブラジル人なら誰もが知っているゴヤバダ(羊羹のようなグアバのペースト)と白いチーズを組み合わせたデザート「ロミオ&ジュリエット」。ブラジルを代表するアーティスト、ヴィック・ムニーズ作はドラマチックですね。

サイトより作り方です。まあ見た通りですけど。

Ingredients
fresh white cheese, such as minas
guava paste (goiabada)

Method
In Brazil, goiabada is usually eaten with fresh minas cheese. However, if you can’t source one or both, you could substitute quince cheese for the guava paste and ricotta salata for the cheese. Cut into squares to serve.
 

ヴィックさん@リオのスタジオ

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2014年10月12日日曜日

バイア料理「カルル」に願いを

本日、友人の誕生日を祝う「カルルパーティー」に行ってきました。カルル/カルルー(Caruru)は、細かく刻んだオクラを使うバイーアの伝統料理です。サンパウロのフェジョアーダが水曜、土曜に多くのレストランのメニューに登場するように、バイアでカルルは、金曜日の定番料理だそうです。

我が家は夫がバイアの出身なので、カルルは普通に食べていたのですよ。美味しいけれど、作るのに非常に手間のかかる料理、という認識でした。

 双子の聖人に捧げられたカルル

なので、今回、カルルは、双子の聖人、コズメとダミアン(Cosme e Damiao)に 捧げる料理で、願い事をするとか、そのためにいろいろ細かい仕来りがあると聞いて、驚きました。

この聖人は、カトリックでよく知られる医師の聖人だそうですが、バイーアでは、土着宗教のカンドンブレなどとも混ざり、現在は、ふざけるのが好きだとか子供好きの聖人という認識になっているようです。

また、9月27日は、この聖人の日(Dia de Cosme e Damiao )で、サルバドールでは、人々が街に出て、子どもたちにおもちゃやお菓子を配る習慣があるそうです。(Folhaによると、双子の聖人が、貧しい子供に無償で医療を施したという伝承からの模様 )

主催者のシルヴァナ嬢。カラフルなビーズのネックレスは、この聖人のアイテムだとか。

まず、料理する人の服ですが、黒い服はダメだそうです。それから、カルルと一緒に食べるものは、鶏肉の煮込み、ポップコーン、白いトウモロコシ、ご飯、バタパ(vatapa; バイアの伝統料理)、ファロファ(farofa; マンジョッカ粉を炒めたもの)、黒目豆、ハパドゥーラ(黒砂糖の固まり)。多くがデンデー油と干しえびで味付けられています。

これを、まずはキャンドルと蜂蜜飴と蜂蜜入りのお水と共に聖人にお供え。「お水を聖人が呑む」とのことで、子供がひっきりなしに覗きにきます。

で、7人以上の子供が一斉にその料理を食べます。

願い事を叶える為の7人衆

バイアからお誕生日のお祝いに駆けつけたシェフ

本日のシェフ、イザベルさん曰く、彼女が子供の頃は、逆さに置いた盥の周りに7人以上の子供が輪になって、手づかみでこの料理を食べて、食べ終わるとみんなで歌いながら(歌詞は下)盥を持ち上げたといい、もっと宗教色が強かったようです。

大人用。白いボールがカルルです。

その後、大人も食事するのですが、刻んでいないオクラを引き当てた人が、次のカルルパーティーを主催する決まりなんだとか。

また、願い事が叶った人も、カルルーパーティーを執り行うそうです。このパーティーの威力は大きく、主催者に加え、呼ばれた人も願い事をできるとのこと。
・・・いいことがあったら、私も開催しますね。

ちなみに下記がバイアで浸透しているという双子の聖人の歌。
これでみんなこの聖人が子供だとか、カルル好きとか覚えているのではないしょうか?

Cantigas de São Cosme e São Damião

Ê Cosme, ê Cosme
Damião mandou chamar
Que viesse nas carreiras
Para brincar com Iemanjá

Cosme e Damião
Vem comer seu caruru
Cosme e Damião
Vem que tem caruru pra tu

São Cosme mandou fazer
Duas camisinha azul
No dia da festa dele
São cosme quer caruru
vadeia cosme, vadeia
To vadiando na areia

São Cosme São Damião
Dois meninos quer brincar
Bate palma sereia no mar
Dois dois ele quer adiar
Dois dois ele
brinca no mar

Cosme e Damião
Ô cadê dou
Cosme e Damião
Vem comer seu caruru

Vadeia dois-dois
Vadeia no mar
A casa é sua dois dois
Eu quero ver vadiar

Vamos levantar
o cruzeiro de Jesus
Pro céu, pro céu
Pro céu da Santa Cruz



2014年10月6日月曜日

アロンツォ・キング&アントニオ・ガデス舞踏団@ Teatro Alfa

テアトロ・アルファの公演ですが、今回は、初めて見た2つのダンスグループについてです。


(パンフレットのこの写真だけ見たら、なんだっ?と思いますよね)


1つ目の作品は、サンフランシスコのバレー団、Alonzo King Lines Balletの"Constellation(星座)"(2012)。演出はビジュアルアーティスト、ジム・キャンベル(Jim Campbell)とのコラボレーションで、光と人体の関係を表現した作品です。

ライトとのコラボレーションが新鮮で、幻想的で、素敵でした。

(写真はオフィシャルサイトより)

2つ目は、スペインのフラメンコグループ、COMPAÑÍA ANTONIO GADESの"Fuego(炎)"(1989)。こちら、アントニオ・ガデス氏が存命中にカルロス・サウラ氏と共に、スペインの作曲家、マヌエル・デ・ファリャ(Manuel de Falla)の「恋は魔術師(El Amor Brujo)」からインスピレーションを得て作ったと言う作品です。
ストーリーは、冒頭で死んだ恋人が亡霊となり今の婚約者との間を邪魔する、主役の女性は亡霊にも惹かれてしまう、でもお祓いの成果があり、彼女は婚約者と結婚できる、という、分かりやすく、色っぽく情熱的なもの。歌と踊りがまあ贅沢です。

(写真はオフィシャルサイトより)

これまでのダンスは、鍛えた肉体をもつ若者が中心でしたが、さすがフラメンコ。テアトロ・アルファ、ダンスシーズン初?体型の崩れた年配の男女が大活躍です。いい声と気迫が違う。もちろん主役の女性も、すてきでしたが・・・。
アンコール曲もあり、大満足です!

2014年10月2日木曜日

クラウディア誌&グロリア・コエーリョ タイアップライン発表カクテル

最近無精になっていたのですが・・・おつきあいいただける方がいまして、久しぶりに、ファッションイベント行きました。ブラジル最大の女性誌「クラウディア」の53周年記念グロリア・コエーリョデザイン限定商品発表会でございます。


「クラウディア」ですが、月の販売数は、40.6万冊。まあターゲット層も広く、誰もが知っている女性誌なのですよ。そのためか、かなり無難なアイテムが多かったです。

グロリア・コエーリョの通常のブランドは、そんな無難じゃないのですが。
これとか、好き。


めちゃくちゃ着るひとを選ぶ形も多いです。特にイブニング。
自慢できるヘソの方限定で。


 こっちは、谷間とへそを上手に出して。


てんとう虫?あ、いや、おじさんの顔か?

それにしても最近、グロリア・コエーリョのタイアップ企画が妙に多い気がするのですが、どうしたのですかね。53周年ってのも中途半端な・・・。
グロリア・コエーリョは、今年40周年を迎えたトップブランドですが、妙に消費者に歩み寄ってきている気がします。

・・・って、矛盾してますかね。本来のグロリアラインは、値段もデザインも、相変わらず人を選んでますからね。それを支える施策なのかしら・・・。

スナップはこちら:Apparel Web Blog  更新したの、えっらい久しぶりです。

2014年9月24日水曜日

ブラジルの牛タンを買って捌いてタン塩とタンシチューにしてみた件

一昨日、会社の帰りにスーパーへ寄ったのですが、立派なセロリがありまして、料理上手な友人のセロリがいっぱい入ったタンシチューを思い出しました。

彼女が「ブラジルは牛タンが安いからサイコー!根元はタン塩にして、それ以外は煮込むのよー」と言っていたことも思い出し、精肉売り場に行けば、ありました。立派な牛タン固まりが12レアル(約540円)ほどで。
・・・いや、いつもあるんですけどね。夫が「うげぇ、舌かよー」とか言うのと、なんだか面倒そうな印象もあり、これまで手を出さなかったのです。

でも、夫も友人のシチューはタンと知ってか知らずにかすっげえ食べてたし、彼女が「よく作るよー」と言ってたことにも勝手に励まされ、サンパウロ生活7年目にして、初めてタン(Lingua)を買ってみました。

が、手強かった・・・。

手始めに「タンシチュー」でネット検索したところ、「炊飯器で簡単♡」「圧力鍋で☆失敗なし」なんてクックパッドのレシピがたくさん出てきました。ところが、「あらあ、なあんだ、余裕じゃないのぉ」とか思った矢先、ふと、どなたかの「夫がもらってきた牛タンは舌そのもので困っている」という投稿が目に留まりました。

・・・まずい。これに該当する。

この投稿には、「クックパッドで、『タンの下処理』で検索しろ」という指示が入っていました。
で、その指示に素直に従ったところ、固まりというだけで手強いが、皮付きは・・・「諦めて冷凍庫で何年も眠っています」という方もいる模様。これは、明日、昼飯時に家に帰ってきて、炊飯器に仕込んで、夜にちゃちゃっと仕上げ!というレベルではないのでは・・・?

しょうがない、今晩仕込むか・・・と、牛タンパック、開けてみました。

「ぐっぅえぇええ・・・っ」
出てきた「舌」見て、思わず声が出ましたよ。これは・・・グロい。

まず、でかい。3重折りだったのね。広がった舌は、まな板からはみ出す勢いです。
それに色もイヤ。パックでは内側になるよう折り曲げられていた舌の表は、灰色の不均等なグラデーション。更に、固い。舌先なんか天井に向かってチロっと立ってるし、根元にはよく分からない、とげのようなビロビロもあるし。うげぇ。
ああ、厄介なものに手を出してしまった。

とはいえ、残酷!などと罵られながらも、丸のウサギを捌いて、「小ウサギの赤ワイン煮」なんか作っていた私。プライドをもって、果敢に挑ませていただきます。

数種類の包丁とキッチンばさみを試してみました。が、30分ほどの努力の成果は全く見えません。夜、みんなが寝静まった台所で、独りグロい舌と格闘しているのが空しくなり、冷凍庫に放り込みました。

しかし、考えてみれば、この購入した舌の皮を剥いでくれる肉屋がそう簡単に見つかるとも思えません。う〜む。もう一度、ネット検索。

アメリカで、皮付きの牛タンと格闘する日本人のブログに行き当たりました。彼女は、「たたいたりのばしたりするのがよい」と指南。YouTubeの参考動画も掲載していました。


これ。


なるほど・・・。そうか、ひっぱるのね。私が買ったブラジルの?舌はビデオのやつよりも、かなり幅がある気がするのだけど。いけるかも。なんとなく励まされ、再チャレンジ。
おお、タンの見た目にも慣れたからか、全体像がつかめたからか、結構すすみます。

しかも、不審そうに「なにやってんの〜」と台所に入ってきた夫が、意外にも同情してくれ(相当、引くと思っていた)、包丁を研いでくれました。これも助かった。

そして、見事、皮はキレイにはがれました。根元はタン塩用にスライスされ、それ以外はぶつ切りで冷蔵庫に入りました。

翌日。昼、会社から帰ってきた私は、さっそく一人、牛タンを焼くことに。
塩こしょうごま油で下味をつけ、焼いて、ライム絞って食べました。旨っ!

ぶつ切りは立派なセロリの葉とタマネギと人参の皮と共に炊飯器へ放り込み、再び出勤。

夜、そいつを、にんじんとセロリとトマト水煮とローリエとクローブとブランデーと酒とみりんと醤油でもうひと煮込みしました。クックパッドレシピは、シチューの素やデミグラスソース缶を使うものが多かったのですが、手に入らなかったもので、なんとなく家にあったものを入れたのです。
でも、これも美味しかった。家族も、おかわりしてがっつり食べてたし、まあ、報われました。

また買ってもいいかも。いや、そう思うくらい、タン塩、旨いのよ。
ああ、でも、できることなら今度は、肉屋様に下処理してもらおうと思います。

追記:本日またスーパーへ行ったので、舌を撮影しました。こちら、パック内ですが、十分迫力を感じていただけるのではないでしょうか。


そして、鮮魚売り場にも、相当迫力のある子がいましたよ。Dourado do Mar(シイラ)ですって。あごがわずかに金色ですが・・・赤い目の方がよっぽど印象に残ります。


列にいたおばちゃんが「頭落としたら、食べるとこなんてほっとんどないんじゃないのぉ?」と魚屋に絡むのに、魚屋は「しっぽはここだ!大家族がお腹いっぱいになる量だ!」と包丁振り上げて反論していました。

ちなみに手前は、「生きた化石」ピラルク。ブラジルの食材、手強いよね・・・。

2014年9月23日火曜日

Momix "Alchemia" @ Teatro Alfa

2011年の「ボタニカ」以来、2度目のテアトロアルファでのモミックス公演、ということで、シリーズ外ですが、やっぱり行ってきました。



新作「アルケミア」は、前作よりも更に詩的で全体的に叙情的な印象でした。とはいえ、やっぱり小難しさはなくて、入りやすい。"Alchemia"は、「錬金術」の意味だと思いますが、4つの自然の要素(四大元素)「火」「水」「土」「気」がいろいろと姿を変える様子が表現されます。インターバルなしの構成でしたが、次々に17曲のシーンが展開し、飽きさせません。

中でも印象的だったのは、多分9曲目、ヨーヨーマの"Once Upon a Time in America: Deborah's Theme"に合わせて宙を舞う女性と、貝殻のように形を変えて行くスカート、それと胸、お尻、腰、といろいろなところが大きくなる女性かなあ。女性ばかりですが・・・。写真順番です。


Foto di Max Pucciariello 

(写真:Vejaサイトより)

それから、パンフレットとかの表紙に使われていたシーンは、アンコールのような形で上映されました。すごく迫力がありましたよ。今回も大満足です。