2012年6月27日水曜日

カンヌ広告祭2012:ブラジル勢の活躍:ラジオでグランプリ

今年は、79ライオンを獲得したブラジル勢。昨年の68を上回り、記録を更新しました。内訳は、グランプリ1、金10、銀16、 銅52。ダントツで一番たくさん獲得したエージェンシーは、オグリヴィで金4 、銀5 、銅7 だそうです。グランプリを獲得したのは、ローカルエージェンシー、タレントが担当したアウトドアライフの雑誌「Go Outside」の「ラジオが蚊避けに!」キャンペーン。下のビデオの通りですが、なかなか考えましたねー。

生ペレ見たよ!ペレ王のキャラクターが30年ぶりに復活!

1976年から1982年まで発刊されていたブラジルの国民的漫画家マウリシオ・デ・サウザの国民的アイドル、ペレのキャラクター、ペレジニョ(Pelezinho: 小さいペレの意味。少年ペレ)が、今月復活することになりました。
声をかけてもらったので、生ペレ見たさに記者発表会に行ってきました。パカエンブースタジオの1室で行われた発表会はさすがに大にぎわい。しかし、一番の感想は、ペレ王、若い!いやー、記者から「その髪の黒さの秘密は?」なんて聞かれていたくらいですよ。1940年生まれってことは、72歳ですよね・・・見えない、見えない。


 兄弟のように仲がいいという二人。登場から、「もう、マウリシオにペレジニョが見捨てられてて本当に悲しかったんだよ」とか「今となっては許すけど、当時夢中だった(日系)二世の彼女の相談をしたら、翌週の『ペレジニョ』誌に、ペレジニョの彼女として日本人が登場したのは、恨んだよ」など和気藹々と進行。

ペレ氏が自分のキャラクターの見た目で気に入らなかったところは、父親にバリカンで刈られた、当時珍しかった彼の髪型なんだとか。しかし、マウリシオ氏曰く「そのままじゃん!」と。で、そのままになったらしいですが。

ちなみに、ペレジニョという子供のキャラクターが生まれたのは、「大人だと言えないことも子供だとさらりと言えるから」とのこと。
もちろんコリンチャンスはどう?サントスは?ワールドカップに空港や競技場の整備、間に合うと思う?など会場ではサッカー関連の質問も多数飛び出していました。
このキャラクター、ワールドカップのキャラクターにしたい、と申請したそうですが、FIFAでは、生きている人のキャラクターは使えない、という決まりがあり、許可がおりなかったんだとか。彼らは、アンオフィシャルだけど、このキャラでブラジルワールドカップを盛り上げようぜー、みたいなことを言って記者たちと妙に団結していました。
ああ、今も窓の外で「行けー!コリンチャンス!!」のTV視聴者の絶叫が・・・。この国のワールドカップは、えらいことになるんでしょう。本当に。


(最後の写真は、「トゥーマ・ダ・モニカ」のモデルでマウリシオ氏の長女、モニカさん。現在は、お父さんのプロダクションで版権管理の仕事をしているんだとか)

2012年6月22日金曜日

SPFW2013夏コレ:こぼれ話

こんにちは。いやー、今年もばたばたと終わりましたよ、サンパウロ・ファッション・ウィーク。なんで忙しいときって重なるんでしょうね・・・大変でした。
コレクションのレポートは、こちら。ファッションスナップは、こちら
ここでは、驚いた話を・・・

ファッションショーは通常、ビエンナーレにつくられた1、2、3の会場の内の1つで行われます。で、真ん中にランウェイがあって、端に客席があって、正面にピット/ピット席があります。ピットには、カメラマンがいまして、まあ撮影するのですが、席が決まっていないので、毎回並んで待つというかなりの重労働です。そんなこともあってか、なかなかお行儀が悪く、ショウ開始前に猫のなき真似なんかが定番になっています。これは毎度のことなのですが、今回はなんと、以前ロナウドもいたサッカーチーム、コリンチャンスの大事な試合と重なったんですねー。で、写真のように、みんなでTV見てる。そして、「行けー!コリンチャンス!」と叫ぶ叫ぶ。対抗チーム応援している人の声も上がります。そんな状況に対して、客はみんな好意的。さすがブラジルです。


それからもう1つ驚いたのは・・・犬連れの客がいたこと!子連れはたまにいますが、犬は初めて見ました!しかも、じーっと最後までお行儀よくショウを楽しんでいました。いやー、子供より興味があるのかもしれませんね・・・。



2012年6月21日木曜日

カンヌ広告祭:ブラジル勢の活躍Promo &Activation

カンヌ広告祭プロモ部門で金賞を受賞しているコカコーラ社のスプライトのプロモーション、すっごく分かりやすいいいアイディアだと思います。代理店は、オグルヴィ・ブラジル。ビデオの通りです。



それから、同じく同部門金賞を獲得しているのは、ヘルマンマヨネーズのプロモーション。ヘルマンマヨネーズを買うと、購入したものを分析して、レシートに買った材料とマヨネーズで作れるレシピが付いてくる、というもので、代理店は、またもオグルヴィ・ブラジル。すごいなあ。

カンヌ広告祭2012 ブラジル勢の活躍Outdoor

さて。またカンヌ広告祭の季節でございます。
ブラジル勢が、アウトドア部門で16ライオン獲得(金4、銀4、銅8)とのことですので、金の作品を紹介します。
 


同キャンペーンで2つの金を獲得したのが、Giovanni+DraftFCB による JVCのカメラのキャンペーン。バスケット、プレイグラウンド、スケートの3作です。

それから、 Ogilvy BrazilのForbes Brasil(雑誌フォーブス)のポスター。ドナルド・トランプ、リチャード・ブランソン、タイガー・ウッズ、マーク・ザッカーバーグの4枚です。

 

そして、Age Isobar によるCamp Nectarジュースの作品。こちらは、Promo & Ativation とDirect部門でも受賞したんだとか。ポスターだと分かりにくいですが、このジュースが実際の果汁で作られていることを訴求するため、2年がかりで、ジュースパック型に実際の果物(パッションフルーツ、オレンジ、グアバなど)を育てて、スーパーなんかに置いたという、すごい息の長いプロモーションです。面白い・・・!

2012年6月5日火曜日

大手コミュニケーショングループの広告賞”Premio Abril”結果発表

南米最大のコミュニケーショングループの1つGrupo Abrilによる広告賞、プレミオ・アブリルの第26回授賞式が、先週30日に行われました。「よいアイディアを讃える」という趣旨の広告賞。AlmapBBDOが雑誌クリエイティブ部門でグランプリ(GRAND PRIX de Criação Revista)を、Talentがメディア部門でグランプリ(GRAND PRIX de Mídia)を獲得しました。受賞したキャンペーンは、それぞれVolkswagenの"Caminhões Delivery"と São Paulo Alpargatas – Mizunoの"Correndo com Mizuno"。

"Caminhões Delivery", 代理店:AlmapBBDO, クライアント:Volkswagen
 



"Correndo com Mizuno", 代理店:Talent, クライアント:São Paulo Alpargatas – Mizuno








それ以外の5カテゴリーの受賞者は次の通り:
雑誌活用クリエイティビティ部門(Melhor Utilização Criativa do Meio Revista)
"Sachês Gigantes", 代理店:DM9DDB, クライアント:Sadia

Melhor Uso da Elemidia
"Elemídia com GPS", 代理店:Publicis, クライアント:Citibank

Melhor Uso da MTV
"Pôneis Malditos", 代理店:Lew'Lara\TBWA, クライアント: Nissan

Prêmio Opinião do Leitor (mais de 1200 votos computados)
"Top Mix", 代理店: AlmapBBDO, クライアント:Havaianas - São Paulo Alpargatas

Prêmio Mídia Revista
"E se o novo KA Sport fosse uma revista", 代理店: JWT, クライアント:Ford

ブラジル行き航空会社の選び方:ドイツ回りはいいことばかり!

こんにちは。昨日まで緊急一時帰国をしておりました。
今回は、サンパウロ発で日本(石川県)に、午後1時までに到着できる航空券を探しました。アメリカ回りは午後、ドバイ回り(エミレーツ)は夕方到着・・・と、諦めかけた所、ルフトハンザ航空のドイツ回り(フランクフルト(成田行き)/ミュンヘン(SP行き)乗り換え)を発見。初のヨーロッパ回りで日本・ブラジル間を飛びました。葬儀に間に合ったのはもちろん、いやあ、アメリカの航空会社でのアメリカ回りに比べて、ルフトハンザのドイツ回り、ずーっといいです。何がいいかといいますと、

  • 入国審査がない
  • 荷物検査がない(手荷物を引き取らなくてもいい)
  • 空港が混雑しない
  • 飛行機の変更がない(アメリカ系はいつも空席があると、多少オーバーブッキングが出ても小さい飛行機に変更する傾向が)
  • 上記2点と関連して飛行機が遅れない
  • 機内食が普通に食べられる(アメリカ系航空会社の食べ物は実にひどいです)
  • アルコール飲料も課金されない、しかもドイツビール、ドイツワインは美味
  • CA、空港スタッフが親切
  • 機内が馬鹿みたいに寒くない(アメリカ系は極寒)
  • 体積の大きい人が少ない(ドイツ人は大きいでしょう、と言いますが、背が高いのは、横にでかいのとは違います。アメリカ回りで何度も経験したエコノミー1席で収まりきらない体積の人の隣の席での長旅は、実に苦痛です)
  • インターネットが使える(機内は課金されますが。空港内は無料アクセス可能です)
  • 日本ードイツ間は、日本語のできるCAが。(ANAと提携してるからでしょうか?)食事も和食オプションあり(牛丼、照り焼き、軽食のおにぎりなど)
  • 空港でドイツ生ビール&ソーセージ&ザワークラウト、美味しいパンなんかが気軽に楽しめる(非常に個人的ですが。アメリカの空港で飲む人はバーに入ることになりますが、ドイツはカフェ、スタンドなどでもほとんどの人が長いジョッキでビールを飲んでます)
  • 喫煙者は、タバコを吸えるスペースが完備されている
選べるなら、こっちです。
ちなみに、成田を日曜の日中12:40に出た便は、月曜の午前5時頃到着。これなら月曜の会議も間に合いますよ!

ブラジル旅行の必需品リスト」更新しました。

2012年6月4日月曜日

サンパウロの空港で気をつけること(領事館メールより)

在サンパウロ日本国総領事館からのメールによりますと、2012年4月までサンパウロ州各空港内にて置き引き事件が報告されているだけで、昨年同期間に比べ35%増加の767件発生しているそうです。その内グアルーリョス空港においては513件発生(38%増加),コンゴーニャス空港では114件発生(15.1%増加),ヴィラコッポス空港では140件発生(44.3%増加)しているんだとか。

「犯人は大凡二人組みで高級品を身に着け,カバン,リックサック,時にはパスポートを持っており,到着や出発で込み合う時間帯(午前5時から10時,午後6時から11時)のキャッシュデイスペンサー,レストラン,自動チェックイン機付近で荷物から気が離れて,機械に集中している人をターゲットとし犯行を繰り返している。」とのことで、空港での注意事項は次の通りです。

1 到着の際カバンのチャックが開けられていないか確認する。
2 特に電子機器などが入っているカバンを人通りの多い場所で開けないこと。
3 何等か質問してくる者に対し注意する。
4 登録されたタクシー会社を利用すること。荷物は車の荷物入れに入れること。

犯人プロファイルに「高級品を身につけている」があるとは知りませんでした。

他にもよくあるのが、2人組で1人がそっとターゲットの服を汚し、もう1人が親切に「汚れてますよ」と教えてくれる。荷物を置いて服を間に荷物が盗まれる、というパターン。

出張者のみなさま、お気をつけて!

ブラジルの広告代理店ランキング

ranking de agencias no Brasil
Meio&Mensagemに昨年のブラジルの広告代理店ランキングが発表されたのでお伝えします。

左の表の通りですが、1位は不動のY&R。一昨年から14%の伸びを記録しました。トータルメディアセールス22億レアル(約844億円)の57%を購入した最大の広告主Casas Bahia(家具・家電量販店)を顧客にもつ強みです。また、2010年8月から同じく家具・家電量販店Ponto Frioもクライアントとなり、大きく業績を伸ばしました。

2位には60%アップを実現したOgilvyが入り、業界を驚かせました。これまでF/Nazca S&Sと分けられていたClaro(携帯キャリア)のアカウントが全てオグルヴィに集中したことが理由だそうです。AlmapBBDOとJWTは、押されてワンランクずつダウン。

上位10位の中で、オグルヴィに次いで業績を伸ばした(24%増)のは、Euro RSCG。これまでのクライアントNova Schinを9月にLeo Burnett Tailor Madeに奪われたものの、Reckitt Benckiser(英トイレタリーメーカー)が多くの予算を費やしたそうです。

ご参考まで・・・。