2008年7月25日金曜日

出産のご報告

ご無沙汰しました。ご連絡いただいた方々の予想通り、前回の更新日の夜中に破水し、翌朝、7月2日に無事出産致しました。この場を借りて、ご報告させていただきます。メールをいただいた皆様には、追ってご連絡しますね。

さて、娘は私を干上がらせる勢いで母乳を飲み、医者も驚くスピードで大きくなっています。しかし・・・新生児の態度がおっさんくさい---それも、新橋界隈で早々に出来上がった---のにびっくりです。うちの子だけですかね?
乳を飲んだ後に、赤ら顔で、ぷっはーぁ・・・と音を立てて仰け反り、薄目を開けて手で口をぬぐい、っちゃ、っちゃ、と舌で音を立てた上に大の字で寝転がる、それからゲップ、シャックリ・・・と続く有様なんですが。夫は、新橋のおっさんとは縁の無い、縄のれんよりカフェ・バーを好むダンディなラティーノ(!)なのに、誰に似たんだか。
・・・あ、あたし?

プロマトレ閑話休題。
出産した病院は、サンパウロの産院でも評判の高いプロマトレ(Pro Matre)。家から徒歩5分の便利さでございます。
ブラジルでは、出産まで定期健診に通う所と出産する病院は、通常、異なります。まず掛かりたい医者を選んで、その先生の診療所を訪ねます。診療所は、小規模なので、例えば血液検査や胎児の心臓のチェック、などというと別の診療所や検査を専門で行うラボへ行くことになります。で、結果を次回お医者さんに持って行くという仕組みです。また、出産も先生が指定する病院で行われます。なお、これは、病気などでもそうで、診察と手術は別の場所、という形が多いです。

さて、私は、マリアンジェラ先生の診療所へ検診に通っていました。で、破水した際には、先生の携帯に電話し、病院へ行くよう指示を受けました。先生は、産院と診療所で働く助産婦さん、エリアニさんに連絡。病院では、常勤の看護婦のチェックを受けた後、分娩室へ入りました。着替え終わった頃、エリアニさんも到着。そこからは、彼女が指揮を執り、そろそろ産まれる・・・という頃にマリアンジェラ先生が同じく産婦人科医の夫と共にババーンと登場、という流れでした。ちなみに、麻酔医師は先生の夫の弟、とファミリーチームでございました。こちらでは、自然分娩=無痛分娩なので麻酔師がいるのです。しかし、麻酔前でさえ、驚くほど痛みがなかったです。マリアンジェラ先生登場まで、みんなで日本移民100周年について話しているくらい・・・。

余談ですが、ブラジルは、帝王切開率が非常に高く、自然分娩はものすごい勇気のいることのように思われています。また、みんなが自分の意見を述べたがる国民性なので、妊娠中は「妊娠何ヶ月?」「男の子、女の子?」の質問に続き、「帝王切開?自然分娩?」の質問をやたらと受けました。例えば、タクシーの運転手(男性)も「いやあ、やっぱ自然分娩がいいと思うよ」と意見し、花市場のおばちゃんも「あっらー、自然分娩は辛いから、止めたほうがいいわよ。私は3人とも帝王切開で産んだわよ」てな具合でした。なんで、今後私が「自然分娩、平気だったよ」と言うと、称えられることでしょう。日本は、麻酔もせずに多くの人が出産すると思うと、えらい違いですよね。

さて、出産後は、分娩室で朝食を食べて少し休んでから、部屋へと移りました。その日のうちにシャワーを浴びたり、授乳したり、がありました。母子同室ですが、夜中は母親が休めるよう、授乳だけに赤ちゃんを連れてくるという仕組みになっています。ただ、一応「休ませよう」という基本姿勢はあるようですが、ぜーんぜん休めません。日中は、ひっきりなしに人---看護婦、新生児室の人、栄養士、看護婦のスーパーバイザー、新生児室のスーパーバイザー、掃除の人、病院のクオリティ管理の人、食事係り、小児科医、保険会社---などが出入り&電話を掛けてきて、眠れません。
病室前の廊下そして、夜は友人がギフトを持ってお祝いに来るのです。正直、この友人が来るというの、疲れます。でも伝統なのか、他の病室の前に祝ってくれる友人がたくさんいる印のように花が並ぶと、自分の部屋の前に何もないと、なんとなく惨めな気持ちにさせられます。誰も来なかったら、バレンタインに自分でチョコレートを買う男子ように、見栄で花を買っちゃったかもしれません。・・・そういうもんですって。

しかし、この病院は、一応良い病院とされているところなんですが・・・一回部屋で風呂に入れるのを見せてくれただけで(「泣くものよー」といって泣き叫ぶ子を強引に洗ってました)、授乳、オムツの替え方など育児に関する指導は、全くなかったです。しかも、受けるとサインした免疫注射1つし忘れるし。これで高級だと、他の病院はどんななんでしょうか・・・。

まあ、それでも3日目に退院し、無事今日まで来ています。また、折を見てブログ書きますね。今日から、夫の両親が家に滞在しますので、まあ、そんな話でも・・・。

2008年7月1日火曜日

ブラジル彫刻美術館(MuBE)

彫刻美術館出産間近・・・といいながら、相も変わらず出歩いています。
今日は、ブラジル彫刻美術館(Museu Brasileiro da Escultura / MuBE)へ行ってまいりました。



彫刻高級住宅地、ジャルディン・ヨーロッパ地区にある約7000m²の三角形の敷地に、ブラジルの建築家、パウロ・メンデス・ダ・ロカ氏(Paulo Archias Mendes da Rocha)が設計した、コンクリートの直線的なのに複雑な空間が広がっています。コンクリートと緑がちょっとオスカー・ニーマイヤー設計のラテンアメリカ記念公園(Memorial da America Latina)を思い出させます。
屋内では、絵画の展示、屋外では彫刻の展示がありました。



鳥の彫刻入場は無料ですが、あまり人がいなくて、静かにぼーっとできます。ずーっと本を読みふけってる女性もいました。ほっとできる穴場かもしれません。
日曜日はアンティークマーケットが開かれるそうなので、また雰囲気が変わるのかもしれませんが・・・。





Nossa Senhora do Brasilちなみに側のノッサ・セニョーラ・ド・ブラジル教会(Paroquia Nossa Senhora do Brasil)もステンドグラスやタイル、天井の絵など一見の価値がありました。よろしければ、こちらもどうぞ。

ところで、明日は病院に行って、子供が生まれるまで帰らない・・・という予定になっております。しばらくブログの更新がストップするかもしれませんが、ご了承下さいませ。

ヘプブリカ広場のフリーマーケット

ヘプブリカ広場地下鉄のヘプブリカ駅を出てすぐのヘプブリカ広場(Praca da Republica)でも、日曜日の9時から17時、蚤の市が開催されています。
こちらは、日本のTV番組でも紹介されたほど、大きなものです。


楽器の店露店は、これまでに紹介したフリーマーケットに比べ、ブラジルの代表的なお土産と呼べる手工芸品---水晶細工や半貴石のアクセサリー、蝶のパネル、編み物、ビリンバウなどの楽器、皮細工、粘土細工など---や、アーティストによる絵画やバチック染めなどを売るものが多くみられます。また、食べ物コーナーでは、アカラジェやパステル、焼きそばなどが食べられます。

露店ひとつひとつお店を見て回ると、半日は簡単に過ごせそうです。天気のいい日は、賑やかで気持ちがいいですよ。あと、お店は閉まっていますが、車が混まないのでセントロの観光と組み合わせてもいいかもしれませんね。