2009年7月30日木曜日

カンドンブレ見学 in サルバドール(儀式発見まで)

iemanja
みなさま、カンドンブレ(candomble)ってご存知でしょうか?バイア州を中心にしたブラジルの民間信仰の1つです。アフリカから連れて来られた奴隷が、彼らの宗教から強制的にカトリックに改宗させられた過程で生まれたもので、「オリシャ(orixa)」と呼ばれる多くの神々を崇拝します。「テヘイロ(terreiro)」と呼ばれる家では、打楽器の演奏に合わせて踊ることで、オリシャを憑依させる(トランス状態になります)儀式が行われます。ブードゥー教は仲間です。

今回のサルバドール旅行では、是非この儀式を見に行こうと思いまして・・・前々から行きたかったのですが、「テヘイロのある場所は治安が悪い」とうるさい人が周りに多くて実現しないままになっていたのです。でも今回は、コロンビアの友人がぜひ行きたいということですし、私のポルトガル語もテヘイロに電話して「儀式、ある?見に行ってもいい?」と聞けるくらいにはなっているので、実行に向けて下調べを開始したのでした。

まず、発見したのがこちらのサイト。
http://www.bahia-online.net/Candomble.htm

CASA DE OXUMARÉで水曜日の8時から儀式がある、と書いてあります。場所もそんなに危なくないエリアだと聞いたので、ここにしよう、と安直に決めました。・・・でも、前日に電話したら、今月は儀式やらないんだよ、とのこと。そこで焦ってFederaçãoエリアのテヘイロを中心に電話をかけまくりました。が、電話がつながらない、儀式は8月から、など、我々の好奇心の受け入れ先が見つかりません。
そこで、世界遺産、ペロリーニョ(Pelourinho)地区にあるFEDERAÇÃO BAIANA DE CULTO AFRO BRASILEIROへ出かけて情報を得ようとしたのですが、14時には閉まってしまうとのこと。電話(71-3321-1548)で発見できたのは、Lauro de Freitasという別の街にあるテヘイロ、Ilhe Axe Opo Aganjuの儀式のみ。ちと夜中に別の街までタクシーで出かけるのはどうかと。・・・困りました。

ペロリーニョでもお酒のオリシャ(いるか知りませんが)が加担したのでしょうか、ペロリーニョのバーでカイピリーニャ(イチゴとパッションフルーツの組み合わせはなかなかです)を飲んでいたら、胡散臭そうなお兄ちゃんが「今晩、カンドンブレ、見に行かない?」と声をかけてきました。友人は、今すぐにでもこの見知らぬ兄ちゃんについて行きたそうでしたが、あたしには1歳の娘がいまして、そうも参りません。それに彼女は黒い服を着ていたのですが、黒を着てテヘイロには入れないとのこと。まあ着替えて戻るには時間がないと断りました。でも土曜に市内で開催される儀式があるというので(この日は木曜)、彼の携帯と旅行会社の名前を聞き、後で連絡することにしたのでした。

サルバドールのエレベーターさて翌日。今度は、エレベーターの上にある観光案内所でテヘイロのリストを入手。こちらにもひたすら電話をかけました(下記リスト)。が、結局新たに儀式を開催しているところは見つからず。また、昨日のお兄ちゃんの携帯に電話するものの・・・応答なし。

でも、お兄ちゃんの言ってた旅行会社をウェブで発見しました!Lar Tourismo。La Tourismoと聞き取ったため、観光案内所でも「そんなとこ知らないし、サイトもなさそうよ」なーんて言われていたのですが、粘ったかいあって、見つかりました。早速電話した所、カンドンブレツアーを開催しているとのこと。車での送迎&解説付きで1人R$60。まあタクシーの往復を考えても、割と妥当な値段かと。ペロリーニョのお兄ちゃんが言ってたのより、R$20安いし。と言う訳で、ここに迎えに来てもらうことにしました(続く)。

-------
テヘイロの電話番号

Casa de Oxumare
3237-2859

Terreiro do Gantois
3331-9231

Ile Oba Toni
3203-6396

Ile Axe Opo Afonja
3384-3321

Ile Axe Oya
3391-3859

Terreiro do Araketu
3382-5093

Onzo Amazi D'unzamsi
3304-0470

2009年7月28日火曜日

サンパウロを一望できるカンタレイラ公園

先週から、アメリカ在住時の友人が遊びに来ていて、昨日まで一緒にサルバドールに行っていました。バイアの話は、また次回することにして・・・今日は、サンパウロの新しい場所を紹介します。

家に滞在している友人は、コロンビアの人なのですが、そこにロシア、チリ、ブラジル、日本人を加えたやたらインターナショナルなグループを作って、カンタレイラ公園(Parque Estadual da Cantareira)へ行って参りました。こちらは、「世界一広い都市部にある緑地」だそうで・・・やったら寒かったのですが、ワインを2本とパンやらチーズやらを持って出かけました。

カンタレイラ公園公園内には、いくつものハイキングコース(trilha)があります。今回は娘のベビーカーもあることなので、舗装されているペドラ・グランジ・コース(Trilha da Pedra Grande)を選びました。片道3.5キロのかなり傾斜のあるこのコース。途中でワインで暖をとりつつ、頂上の大きな岩(ペドラ・グランジ)にたどり着きました。サンパウロが一望できます。ここでまた乾杯。お勧めです!

2009年7月17日金曜日

ヴィラ・ロボス公園

parque Villa-Lobosブラジルの作曲家、エイトル・ヴィラ=ロボス(Heitor Villa-Lobos)の名を冠した公園へ行って参りました。
ショッピングセンター、ショッピング・ヴィラ・ロボスの近くにあります。94年にオープンし、その後も拡張工事が続いているそうです。公園の一部は以前、ゴミ分別所で治安も悪かったそうです。ここが公園になったのは、周辺の市民にとってかなり嬉しいことだと思います。

parque Villa-Loboまだ歴史の浅い公園だけに、イビラプエラ公園のように樹木が茂っている訳ではありませんが、高台でやったら広いのでサイクリングやジョギング、凧揚げなどを楽しむ人で賑わっていました。今回は全敷地を回れませんでした。また面白いものがあれば報告しますね。

2009年7月15日水曜日

ブラジル・ファッション・スナップ

ファッション・スナップ第1回現地のフリーペーパー、「ピンドラーマ」誌で先々月から、ブラジルのストリートファッションを紹介する「ファッション・スナップ」という連載を始めました。1ヶ月遅れでこちらにも掲載していこうと思います。興味がありましたら、画像をクリックして見て下さいね。

2009年7月14日火曜日

アメリカの話

時間が経つのは早いもので・・・うちの子も今月頭についに1歳になりました!お蔭さまで毎日、公園で元気に遊んでいます。
しっかしこの前、3歳くらいの男の子に目をかまれたのには、びっくりしました。ほっぺにちゅ、なんてかわいいわねーなんて微笑ましく見ていたのですが、ガブリエル君だけにガブリとやられました・・・なんて。すいません、つまらないことを。歯形が残るくらいで焦りましたが・・・まあもう大丈夫です。

そんなことより、忘れる前に、アメリカの話をしますね。

日本への往路でワシントンD.C.に、復路でニューヨークに約1週間ずつ過ごしました。D.C.は初めて、NYCは6年ぶりです。両都市とも国際色豊かで、飛行機では1時間かからない距離なのですが、だいぶ印象が違いますね。

キャピトルD.C.は街行く人がやたらフレンドリーで親切です。滞在中はベビーカーを押して娘と地下鉄で出かけるのが日課だったのですが、毎日少なくとも20人くらいに「あらーかわいい子ねー」とか「その服、大好きよ!」とか声をかけられました。で、道の途中で立ち止まったものなら、どこからともなく誰かが現れ「May I help you?」と聞かれます。また、地下鉄をはじめ多くの施設はエレベーター完備で、バリアフリー。ベビーカーでもすいすい動けます。
Hirshhorn Museum更に、スミソニアンなど、ものすっごくクオリティの高い美術館が無料で開放されています。45.52カラットの青いホープダイヤモンドを見たり、月のかけらに触ったりできます。天気が良ければ、ハーシュホーン博物館とナショナル・ギャラリーの彫刻の庭はお勧めです。しかも滞在時は、新緑につつじやバラが咲き乱れまあ、きれいなこと。どうなっているんだー!と叫びたいくらいよくできた街でした。
d.c.そうそう、それとアメリカ、ベトナム、イラン、ブラジル、日本、とやたら国際色豊かな顔触れでポトマック川をクルーズしたんでした。クルーズの度に言ってしまいますが、「持つべきものはお金持ちの友人です。」川から見るD.C.も美しく・・・まあ、うちの子がライフジャケットを着用していない咎で水上警察に止められる、というハプニングはあったものの・・・、楽しいひとときを過ごしたのでした。

The view from Met Rooftop Gardenそしてニューヨーク。忘れてましたけど、まあ人は基本、フレンドリーじゃないです。地下鉄もエレベーターのない駅が多いし、スロープだってありません。しかも一応ある車椅子やベビーカー用の改札は、私の移動した限り一度も機能しませんでした。改札は、非常口を開けてサイレンと共にくぐるのが日課となりました。かなりうるさいサイレンですが、だーれも気にしやしません。それに、美術館の入館料の高いこと。メトロポリタンなんて$20もします。あと、トイレがあんまりないですね。アイスクリームショップとかじゃ、お客としていても、トイレを貸しちゃくれません。おむつ交換台なんて、まあ夢です。
NYCでも、NYCにはブロードウェイやオペラハウスがあります。NYCでは友人夫妻とアパートを借りたので、交代で娘をみてもらって舞台を見ることもできました。リンカーンセンターでABTの「白鳥の湖」を、ブロードウェイでアリソン・ジャニー(Allison Janney)出演のコメディミュージカル「9 to 5」を見たのですが、どちらもお勧めです!
また、マンハッタンで花の咲き乱れる庭のある家なんて見る訳もありません。でも、セントラルパークがあります!最近リニューアルされたというセントラルパーク動物園もいい感じでした。値段の割りに小さい&5時に閉園してしまいはしますが・・・。遠いのを厭わないなら、ブロンクス動物園の方がもちろんお勧めです。

課外授業さて、どちらの街が好きかというと・・・やっぱりニューヨークですかね。でも、子供が育つならきっとD.C.の方がいい環境なんだと思います。なんせ、本物のピカソの前で課外授業が行われてましたからねえ。