2008年2月1日金曜日

カーニバル2008

皆さま、こんにちは。長々と日本におりましたが、1月末、サンパウロに戻りました。こちらは、すっかりカーニバルムードでございます。

ブラジルのカーニバルと言えば、リオ・デ・ジャネイロが有名ですが、全国的な祝祭です。とはいっても、それぞれの地域で祭りの形に違いがあります。
例えば、リオでは、エスコラ・デ・サンバ(escola de samba)と呼ばれるグループが、テーマに沿ったパレードを会場(サンボドロモ:sambódromo)で披露し、演奏、衣装、踊りなどで得点を競います。一般人は、基本「観る」形になっています。テレビでも放映されますが、やっぱり華やかで見ごたえがあります。

一方、サルバドールのカーニバルは、町中が舞台と化します。トリオ・エレトリコ(Trio Eletrico)と呼ばれるアーティストによる大音量の音楽とダンサーを乗せたトラックが、ブロコ(Bloco)と呼ばれるチーム(チケットを買った人)を引き連れ、踊り続けます。音楽は基本、サンバではなくアシェ(AXE)。この街出身の人気アーティスト、ジルベルト・ジル(Gilberto Gil)とかカリーニョス・ブラウン(Carlinhos Brown)とかイヴェチ・サンガロ(Ivete Sangalo)も登場します。なお、この街では、どこよりも早くから、最後までパーティをしています。気になる方は、ポータルに写真やテーマ曲があります。

ガロの様子また、前に住んでいたレシフェのカーニバルもやっぱり参加型でした。こちらは、チケットを買って・・・というよりも、仲間でグループを作ってお気に入りのブロコに(勝手に)ついて行く、という感じで参加できます。音楽はフレヴォ(frevo)。あっつい中、女子は天使、男子は悪魔・・・なんかの仮装をして人気ブロコ、ガロ(Galo da Madrugada)にくっついてパレードに出た思い出があります。ポータルはこちら




サブリナ写真さて、サンパウロ。こちらは、リオと同じスタイルです。今晩(2月1日)からパレードが始まります。エスタド紙(O Estado de S.Paulo)によると、幕開けは人気日系人タレント、サブリナ・サトウ嬢が大役を務めるチーム、ガビオィス・ダ・フィエル(Gaviões da Fiel)。左の写真(O Globo Onlineより)を見るとあんまり日系って感じはしませんかね。今年は、日本移民100周年なので、日本をテーマにしたものも多いそうです。これは今年だけの楽しみかもしれません。ちょっと見たところでも相当おもしろそうです。例えば、ウニドス・ダ・ビラ・マリア(Unidos da Vila Maria)というチームのサンバの歌詞は、こんな感じです。



ESTRELAS VÃO BRILHAR! (星が輝きだす)
VILA MARIA VAI PASSAR (ビラ・マリアが通る)
IRASHAI-MASE.A ESSE POVO DO ORIENTE(いらっしゃいませ、このオリエンタルな人々)
DA TERRA DO SOL NASCENTE(太陽が昇る国の)

「いらっしゃいませ」と日本語の歌詞を歌いながらサンバ・・・不思議な感じです。後、歌詞の中には、

E VAMOS COMEMORAR
O CENTENÁRIO BRINDAR... SAQUÊ (お祝いしよう、100周年の乾杯、酒だ)と、日本語で「酒」と歌う部分もあります。浅草サンバカーニバルでもそんなのないと思うんですけど・・・・どうなんでしょう?あ、芸者の衣装なんかもあるそうなので、写真も追って紹介したいと思います。

また、リオでは、G.R.E.S.U. Porto da Pedraというグループも日本文化をテーマに取り上げるらしく、オフィシャルサイトによると、「仏像、侍、忍者、桜の木、招き猫、なんかが登場するよ!」とのこと。下の写真「生け花売り(Vendedor de IKEBANA)」「神戸港のクレーン(Guindaste do Porto de Kobe)」からもなかなか期待できそうです。生け花売り(Vendedor de IKEBANA)神戸港のクレーン(Guindaste do Porto de Kobe)












今年の私は残念ながら、テレビで鑑賞ですが・・・またおもしろいことが見つかれば、続報、お届けしますね。

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