日本だと貧富の差、というものを日常的にはそれほど意識しないかと思いますが、ブラジルではかなり目に付きます。もちろん生活の中でも感じるのですが、広告などの仕事だと、ターゲットを絞る際に、このセグメントがいつも出てきます。
ソーシャルクラスは、月の所得額を基準に、大きくA, B, C, D, Eに分けられます。例えば、手元にある資料、ちょっと古いのですが2006年調べの2005年のものだと、下記のようになっています。
個人の平均所得
クラス 月収 対最低賃金額 %
A R$ 2,575.00 8.6 倍 9%
B R$ 1,279.00 4.3 倍 29%
C R$ 655.00 2.2 倍 36%
D R$ 393.00 1.3 倍 24%
E R$ 248.00 0.8 倍 2%
2005年の最低賃金額(Valor Salário Mínimo)はR$300.00。
ちなみに、3月1日から施行された2008年度の最低賃金額は、2007年のR$380.00から9.2%アップし、R$415.00(約US$ 245)です。
家庭での平均所得をベースにしたデータもありますが、人口の割合は変わりません。
手元の資料だと、クラスAとBは、更にA1, A2, B1, B2と分類されています。
広告のターゲットだと、例えば高級な商品は、AAA限定、とA, Bは更に細かく分類することもあります。クラス 月収 対最低賃金額 %
A1 R$ 3.268,00 10,9倍 3%
A2 R$ 2.293,00 7,6倍 6%
B1 R$ 1.597,00 5,3倍 12%
B2 R$ 1.065,00 3,5倍 17%
A1 R$ 3.268,00 10,9倍 3%
A2 R$ 2.293,00 7,6倍 6%
B1 R$ 1.597,00 5,3倍 12%
B2 R$ 1.065,00 3,5倍 17%
で、実際どんな人がどれくらい稼いでいるかといいますと・・・2005年の高収入職業のランキング(Folha Online)によると、
1位:医療関連(修士、博士): 平均月収:R$ 8.966,07
で、弁護士とかエンジニアとかが続き、
14位:陸軍: 平均月収:R$ 5.039,14
22位:広告、マーケティング(学士):平均月収:R$ 4.199,05
40位:その他文系職業(学士):平均月収:R$ 3.099,10
となっているので、大卒だと、大抵ハイクラス、A1に属する感じです。
まあ、これはあくまで職業の平均なので、大学を出てすぐの人がこの金額を稼げるわけではありません。また、ブラジルは地域格差も激しく、場所によってはなかなかこの金額に達しません。例えば、最も給料の高いサンパウロでも、大卒2,3年目の広告営業だと、月給は2000レアルくらいのようです。
通いのお手伝いさんだと・・・サンパウロで毎日働くと、最低賃金の2倍強くらいの稼ぎでしょうか。クラスCにあたります。
今、ブラジルは景気が良くて、クラスCがかなり増えてきています。クラスCは、ミドルクラスという認識のようです。ただ、まあみんな自分の属しているクラスを基準に考えるので・・・日本からブラジルへ旅行に来るような人からみると、クラスCは貧しく感じるかもしれません。
週末のVEJAにクラスCについての記事があったので、また紹介しますね。今日はこの辺で・・・。
※3月31日改
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