サンパウロ市で日本料理は、ブラジルの代表料理シュラスコのレストランよりも店数が多いというくらいポピュラーな食事になっています。中でも、やはり人気の和食といえば、お寿司です。もちろん本格的なお寿司もあるのですが、今回は、ブラジル人に人気があるブラジル化したお寿司を主にご紹介します。
にぎりの中で、最もポピュラーなネタは、サーモンとマグロ。また、「サーモン・スキン(salmao skin)」と呼ばれる鮭の皮を揚げて、甘いタレを塗ったネタも好まれています。
また、この系統で大人気なのが、「オッチ・ホール(Hot Roll)」。「日本食、大好き!特に、オッチ・ホール!」と言われても、長らく何のことか分からなかったのですが、「オッチ・ホール」=「Hot Roll(ホット・ロール)」。英語のポルトガル語読みで、巻き寿司の天ぷらに甘いタレをかけたものだと判明しました。輪切りになったオッチ・ホールの上にトマトやイチゴがトッピングされたものもあります。トッピングは、甘くてびっくりするかもしれませんが、オッチ・ホール自体は、意外とおいしいものです。
ちなみに寿司ネタとして、イチゴやキーウィ、メロンなどの果物が使われることも珍しくありません。アメリカ生まれのカリフォルニア・ロールは、ブラジルに来て、カニカマ・キュウリに加え、アボカドではなく、マンゴーが入ったものとなりました。こちらも、悪くないです。
来伯の際、ブラジル化したお寿司を食べてみたい、という方は、「寿司祭り(festival de sushi / rodizio de sushi)」開催中のレストランに入るのがお勧めです。これは、一定の金額を払って、食べ放題、もしくは一定数の好きな寿司を食べられるシステムのこと。これには、回転寿司形式もあります。回転寿司は、1皿に2種類の違うネタが盛られていることが多いようです。皿がベルトに乗ってくるタイプではなく、写真のように、舟で流れてくるスタイルもあります。
また、テマケリア(temakeria)と呼ばれる手巻き専門店もあります。これは、夜遊び前後に若者が立ち寄るようなお店という位置づけです。手巻きの具は、ネギマグロやサーモン&クリームチーズなどに加え、「シメジ」と料理名になっているシメジのバター醤油炒めや、イカリングフライなどもあります。いずれの具にしても、ぎっしり詰まっていて、1本でハンバーガーを食べたような満足感が得られます。
日本でも流行りそうな気もしますが・・・どうでしょう?
まあ、でも別物ですよね。丁寧に仕事してある、日本のすっごい旨い寿司、食べたいです・・・。
2008年6月27日金曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿