ブラジルの6月には、バレンタインデイ(Dia dos Namorados)があります。6月12日がそうでございます。なぜかブラジルでは、サン・ヴァレンタイン(São Valentim)の日ではなく、ポルトガルの結婚の聖人、サント・アントニオ(Santo Antonio)の日の前日を祝うようです。なんで、この日をバレンタインデイと訳すと、ちょっとおかしいのかもしれません。ちなみに直訳は、「恋人たちの日」です。でも扱いは、まあ欧米諸国のバレンタインデイと同じ。ショッピングセンターなどでは、恋人へのプレゼントを買わせようと広告に力を入れています。あ、それで気がついたのですが、ショッピング・イビラプエラ(Shopping Ibirapuera)は、ホドリゴ・サントロ(Rodrigo Santoro)をキャンペーン・ボーイとして起用していました。彼もちょっと老けましたかね・・・。
さて、そんなことより、このサント・アントニオは、6月のお祭り「フェスタ・ジュニーナ(Festa Junina)」で誕生日を祝われるカトリックの3聖人の1人です。6月13日のサント・アントニオ、24日のサン・ジョアン(Sao Joao)、それから29日のサン・ペドロ(Sao Pedro)と続きます。サント・アントニオは結婚、サン・ジョアンは火、サン・ペドロは雨を司るそうです。このお祝いに、あんまり宗教色はなく、特にノーデスチ(北東伯)のサン・ジョアンは観光客も大挙して盛り上がるお祭りです。
カーニバルと違って、なぜか田舎くささが売りのこの祭り。服装は、チェック柄と麦藁帽子が基本。女の子は、頬を赤く塗って、三つ編みにしたりします。で、音楽はフォホ(forro)。小旗を飾った広場に作った焚き火を囲んで踊ります。
食べ物は、トウモロコシを原料にした甘いもの・・・パモーニャ(Pamonha)、ケーキ類(cuzcuz、bolo de milho)、カンジカ(canjica)、ポップコーン(pipoca)など・・・が多いです。あと、タピオカやイモ類を使ったものもあります。飲み物は、スパイスの効いたホットワイン。あと、ケンタオ(Quentao)と呼ばれるピンガ(サトウキビ焼酎)ベースのシナモン、クローブ、レモン、りんご、砂糖なんかを入れた熱いカクテル。ブラジルは冬なので、夜外で飲むのは、体も温まっていいもんです。
雰囲気の出てるサイトです↓
http://www.festajunina.com.br/2008/
北東の街、レシフェに住んでいたときに、私も何度かパーティーに参加しました。サンパウロでも、幼稚園や会社などでお祝いをするようです。子供たちが、田舎者の格好をしているのは、かわいらしいものです。まあ、大人でもいいんですけどね。
ちなみに下の写真は、今日通りかかった衣装屋さん。店員さんが、衣装を付けてポーズをとってくれました。さすが、ブラジル!のノリのよさでした。
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