昨日は、久しぶりにサンパウロ美術館(MASP)へ出かけました。というのも、ブラジル日本移民100周年記念の一環として、日本人のパフォーマンスアーティスト、折元立身(Orimoto, Tatsumi)の展覧会が開催されていたからです。
正直、折元さんというアーティストを知らなかったのですが、海外では日本で以上に有名らしく、ブラジルでも91年、02年のサンパウロビエンナーレ(Bienal de Sao Paulo)に参加しています。
会場には、1000枚の写真と160枚のスケッチ、10本のビデオが展示されていました。アルツハイマーと鬱を患う彼の母親との日常をテーマにした作品が大半を占めていた感じです。介護、とかアルツハイマーっていうとちょっと重たいテーマで構えそうなものですが、実際、大量の写真を見ていくと、ユーモアがあって、思わず微笑んでしまうことが何度もありました。
帰宅してから読んだ、下記「TOKYO人権」のインタビュー記事が良かったので、よろしければ。
TOKYO人権 特集1
「介護をパフォーマンス・アートに変えてしまう現代美術のアーティスト」
http://www.tokyo-jinken.or.jp/jyoho/29/jyoho29_tokushu1.htm
Maspでは、他にも2つの企画展を行っていました。1つは、ギリシャ神話を切り口に、時代や地域を超えて作品を紹介する「A arte do Mito(神話のアート)」展。もう1つは、イタウ銀行(Banco do Itau)のコレクションから、1911-1980 年のブラジル人アーティストの作品を選出した「O MODERNO NA COLEÇÃO ITAÚ VISITA O MASP」 展。こちらは、最近見たタルシラ(Tarsila)、セガール(Segall)の作品や、私の好きな日系一世のアーティスト、トミエ・オータケ(Tomie Ohtake)、間部 学(Mabe, Manabu)なんかの作品もあって見ごたえがありました。
そうそう、常設部分には、盗難騒動のあったピカソ、ポルチナリの両作品、ふっつーに展示されていましたわ。
2008年3月12日水曜日
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