2012年9月5日水曜日

対サンパウロの屋外広告規制ケーススタディ

サンパウロには、「シダージ・リンパ」という屋外広告規制があります。最近リオでも始まった模様ですが、市内にブランドロゴや商品写真などの屋外広告を出してはいけない、という決まりです。

Meio&Mensagemによると、2009年から2012年の前半までの間に、屋外広告規制の担当部署、SP Urbanismoは、175件の企業がスポンサーとなる屋外アートワークの申請を受け取ったそうです。で、そのうち94%が承認されているそうです。

有名なのが、セントロにあるKLMのビル広告。オルタナティブギャラリー、ショッキ・クルトゥラル(Choque Cultural)とのコラボで描かれたDaniel Melimの作品です。アーバンアートやデザインの好きなオランダ気質がベースでスタートしたプロジェクトだそうです。

また、最近あちこちに現れているのが、A Galeria GEというGEの屋外アートギャラリープロジェクト。GEブラジルのキャンペーンスローガン、Se dá para imaginar, dá para fazer (If you can imagine, you can make it)の応用で、“Se dá para imaginar São Paulo mais bonita, dá para fazer (If you can imagine prettier Sao Paulo, you can make it)”というコンセプトで進んでいるものです。代理店は、AlmapBBDO。パウリスタ大通りなんかにも最近現れ、「市のプロジェクトかしら?」 と思っておりました。

 なんせ、企業/商品ロゴ、ビジュアルコミュニケーションと広告と見なされるものは、一切排除されているので、ぱっと見てどの企業がスポンサーかは、まず分かりません。

 でもやっぱり噂になって、ネットで知られるのですね。KLMGEもフェイスブックのページがあり、メイキング・オブビデオが見られたりします。GEは、水の再利用、医療器具といった企業の提供するソリューションからテーマを抽出した、水、航空、運搬、エネルギー、健康の5作品となってるそうです。
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