さてさて・・・劇場は、ブラジルでは珍しい、やったら個性的な格好の観客でいっぱいでした。
上演される「天地」(2004年)は、世界の各都市へのレジデンスによって共同制作される作品群の一つで、埼玉滞在中に作られたそうです。日本がテーマということもあってか、プログラムの中に、「関東東北大震災の被災者にこの舞台を捧げる」と書かれた白い紙が入っていました。
舞台には、クジラの尾が鎮座しております。そこで繰り広げられるのは・・・外国人による日本のスケッチ。外国人が日本滞在中に出会ったと思われる様々なシーンが、特に脈絡もなく、台詞とダンスで示されます。例えば・・・森山良子の「さとうきび畑」での踊り(ざわわ・・・)、「サムライ」「フジヤマ」「ゲイシャ」「スシ」などとやったら感情を込めて言う外国人、「かわいー」を連呼する日本のオンナ、「Sorry」「Excuse me」を繰り返すバックパックを背負った日本のオンナ、国産メーカーの電化製品や車両名を列挙する日本のおじさん、風鈴の良さを語る女性、お辞儀など行儀作法を教える日本人母子など・・・。ブラジル人の客には、かーなーり受けていました。日本人のポ語/英語の訛りは、こっちでやたら強調されますが、やっぱり喜ばれていたみたいです。日本人(私)にとっては、苦笑って感じですかね。その国の印象を伝える面白い手法だなあ、とも思いましたが。
一部の後半から、紙吹雪が舞いはじめ、2部でも引き続きちらちらと降り続きます。2部の後半は、寸劇?が少なくなり、ソロのダンスが続きます。ダンスは、正直、期待したほどの目新しさがなかったような気がします。どこが埼玉?なんで天地?・・・という疑問も。
まあ、ヴィム・ベンダース映画のイメージが強かったからかもしれませんが。ところでこの映画は、ブラジルでもいつか見られるんでしょうか・・・。
PINA - Tanzt, tanzt, sonst sind wir verloren - Deutscher Trailer from neueroadmovies on Vimeo.
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