サンパウロは、ブラジルの国花、黄色いイペー(Ipe)が咲く季節になりました。
この花を見て、6月に母と訪れたブラジル日本移民資料館(Museu Histórico da Imigração Japonesa no Brasil)のことを思い出しました。ここに美智子様が詠んだ「移民きみら辿(たど)りきたりし遠き道にイペーの花はいくたび咲きし」という歌とイペーの大きな写真があったからです。
ブラジル日本移民資料館は、日本人がサンパウロを観光する際に外せないスポットです。
と言いつつ、私はサンパウロに1年以上住んでいながら、移民百周年で皇太子様(!)が訪れてやっと「じゃあ行ってみるかね」と重い腰を上げたのですが・・・いやぁ、見学する価値、ありました。
さて、資料館は、東洋人街リベルダージ(Liberdade)の日伯文化協会(Sociedade Basileira de Cultura Japonesa)ビルの7~9階にあります。地下鉄だとリベルダージ駅よりサン・ジョアキン(Sao Joaquim)駅が最寄となりますが、リベルダージからも充分歩けます。リベルダージ駅からだと、百周年を迎えるに当たって塗り直された、きれいな鳥居の並ぶガルバン・ブエノ通り(Rua Galvao Bueno)を下っていきます。色褪せた鳥居が見えたらそろそろです。しかし、全ての鳥居を塗りなおす暇、なかったんでしょうか・・・。どうでもいいですね。
この文協ビルは、日系人の活動の中心で、資料館の他にも日本語の通じる病院や図書館なんかも入っています。方向音痴の我々は、病院の待合室とか講堂とかも見ちゃいました。なんとなく懐かしい感じの日本語の貼り紙がたくさんありました。そういえば、来伯した小泉元首相が泣いた・・・というのもこの場所ですね。
で、資料館ですが、最初の移民船「笠戸丸」がサントス港へたどり着いた100年前から、第二次世界大戦終了直前までの日本移民の軌跡が、年代を追って見られるようになっています。
我々が訪れた日は、声の良く通るガイドさんを先頭にした日本人観光客のグループも後から入ってきました。ガイドさんのあまりに上手な解説に、思わず順路を変えて、さりげなーく彼らの後について行けるよう待ち伏せしてしまいましたが・・・。まあ、ガイドさんなしでも、堪能できるかと思います。機会があれば、是非どうぞ。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿