2008年8月5日火曜日

娘の名前と国籍

サンパウロは、東京の冬のような、からりとした気持ちのいい陽気が続いています。が、私は、未だ出かけても近所止まりで、生後一ヶ月の娘に仕える日々でございます。

さて、うちの子の名前はカレンというのですが、こちらの友人に、よく「で、日本語の名前は?」と聞かれます。というのも、ブラジルの日系人は、名前を2つ持っていることが多いからです。例えば、ホベルト・新一郎(領事館の書類の記入例がこれでした)とか、ダニエラ・マイ、とかです。
我々も最初はそのパターンにしようかと考えたのですが、うちは、娘の苗字を2つにする(ヒガシ・マーサル)のに加え、こっちの女の子は結婚するときに男性の苗字を付け加える習慣があるため、止めました。(例えば、外務・ホベルト・新一郎とアナ・マリア・コエーリョがブラジルで結婚する場合、彼女は、アナ・マリア・コエーリョ・外務、になる可能性が高いということです。)
ちなみに実の妹までに「お姉ちゃんの苗字って何?」と聞かれましたが、私の苗字は、ヒガシだけです。日本で外国人との婚姻届を提出する際には、(1)夫婦別姓、(2)夫、もしくは妻の姓を名乗る、というオプションがあります。で、面倒くさがりな私は、当然のように(1)を選んだのでした。
なので、うちは夫婦別姓で、娘が両親の苗字を持っている、という形です。・・・ブラジルで提出した出生届では。

でも、日本じゃこのパターンが通用しないんですねー。先日、在サンパウロ日本領事館に、娘の日本国籍を保持するために、出生届を提出に行って知りました(日本は日本人の子供に国籍を与えますが、ブラジルは、両親の国籍に関わらず、ブラジルで生まれた子供に国籍を与えます。出生から3ヶ月以内に日本国籍留保の届出をすれば、22歳まで二重国籍です)。日本の制度だと、娘は私の戸籍に入るため苗字はヒガシのみ、2つ持てないとのこと。結婚後、6ヶ月以上経っているので、夫の苗字に変えたい場合は、家庭裁判所へ、とのことです。厄介なので、行かないですけどね。ただ、パスポートには、2つ苗字を記載できるそうです。国によって苗字が増えたり減ったりするのも、おかしなことですねえ。

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