大賞&金賞受賞作をご紹介しますね。
グランドエフィーは、ガソリンスタンドチェーン、イピランガの"Quer resultados? Pergunta lá no Posto Ipiranga(「結果が欲しい?あそこのイピランガのガソリンスタンドで聞きなよ」)"キャンペーン。広告代理店は、タレントです。
ガソリンスタンドが、単に給油だけではなく、地域でいろいろな役割を果たしている(コンビニ、軽食、銀行他)、というところに目をつけた戦略です。下記コマーシャルですが、「スーパーはどこ?軽食が取れるのはどこ?」といった質問の回答が全て「あそこのイピランガ」です。フィルムからネットに広がり、純粋想起率33%でカテゴリトップ(トップ・オブ・マインド)を初めて達成したそうです。道を聞くと「イピランガで聞きなよ、ははは、冗談だよー」みたいなことがよく起こるほどのヒットでございます。
以下、金賞受賞作。
食品部門“Dia de Miojo”, 代理店: F/Nazca S&S、 クライアント:Nissin Ajinomoto
こちらで「Miojo(ミオジョ=明星)」と呼ばれる日清のインスタントラーメンのイメージをアップし、より広い層にリーチするために考えられたキャンペーンです。
誕生日(8/25)を記念して、3人の有名シェフに袋麺を材料にしたグルメレシピ制作を依頼。ツイッターで当日、最もコメントされた話題となり、サイトの商品頁は前年比800%のPVという大反響を呼びました。そこで自然と他のシェフも興味を示し、最終的には14人のシェフが参加。最近 “Meu Miojo – Receitas e Histórias”というシェフのレシピ&インスタントラーメンの歴史の本が発売されました。売り上げはBanco de AlimentosというNGOに寄付されるそうです。
写真は、Skyeのシェフのオリエンタル風カリカリサラダ。カピンサントのシェフも参加してますが、彼女のレシピは、伊勢エビ入りの豪華版です・・・。
耐久消費財部門
“Um bem de consumo na cabeça”, 代理店: Lew'Lara\TBWA クライアント:Nissan “Pôneis Malditos – a eficiência por trás de um hit”, 代理店: L Lew'Lara\TBWA クライアント:Nissan(銀賞)
この部門で金、銀を受賞したのが日産。Fiat、Volkswagen、GM 、Fordの4社が占める市場に食い込むためのキャンペーンです。認知は3倍となり、売り上げも13位から6位へと上昇しました。
非営利団体部門
“Meu sangue é rubro negro”, 代理店: Leo Burnett Tailor Made クライアント: sporte Clube Vitória
ちょっと長いですが、以下そのまま引用しますね。
〜サッカー好きの熱意が血となりシャツを染める〜
6月30日から始まったバイーアのサッカーチーム、「エスポルチ・クルビ・ヴィットリア」のユニークな献血キャンペーンが8月15日、目標を達成し、終了しました。今月は、チーム愛を献血に結びつけた秀逸アイディアをご紹介します。
伝統の赤黒縞から赤が消えた!
エスポルチ・クルビ・ヴィットリアは、1899年に創立されたサルバドールの老舗サッカーチーム。「バーハのライオン」に加え、「Rubro-negro(赤と黒)」のニックネームで愛される、地元に根付いたチームです。
ところが、6月30日に行われたカンピオナート・ブラジレイロ・セリエB(ブラジル全国選手権2部リーグ)7ラウンド、アヴァイFCとの試合で、なんとECヴィットリアの選手は、伝統の赤黒ストライプではなく、白黒ストライプのユニフォームで登場しました。
献血量に応じて、ユニフォームに赤が戻る仕掛け
ファンを驚かせたこのユニフォーム。実は、キャパシティ40%分しか血液のストックがないバイーアの献血センターHemobaにおいて、平均1日150人という輸血者を200人にまで、25%増加させようという企画の一環だったのです。見慣れないユニフォームにショックを受けたファンに対し、「あなたの輸血によってのみ、勝利(ヴィットリア)のシャツに赤が戻る(So com a sua doacao de sangue o vermelho vai voltara para a camisa
do Vitoria)」と献血を呼びかけました。
アヴァイ戦以降、シーズンを通してホームで行われる対パラナ、CRA、ブラガンチーノ、ガラチンゲータの4試合ごとに、献血の目標値を達成していれば、ユニフォームに使われている4本の白い横ストライプが下から順に赤く染まって行くという仕掛けです。
みんなが嬉しい秀逸なキャンペーン
この呼びかけに対し、熱いファンは意気揚々と献血に駆けつけました。また、賛同した著名人ファンもキャンペーンへの参加を呼びかけました。メディアでも取り上げられ、サルバドールの献血所には、毎日多くの人が献血に訪れたそうです。「針が怖かったんだけど、チームのユニフォームが白黒のままって方が怖いからね」などとコメントするファンのビデオが、チーム愛の強さを示しています。また、フェイスブック上にも誇らしげに、ECヴィットリアのユニフォームで輸血するファンの写真が並びました。
地域に密着したチームの社会貢献という高貴で、波及効果の高い見習いたくなるキャンペーンです。
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