クプアスは、アマゾン原産のカカオと同じ種類の植物。小型ラグビーボールのような茶色い実を割ると、白く甘酸っぱい果肉が入っています。そのままでも食べれますが、ジュースやジャム、アイスクリームなどに加工され、ブラジル全土に出回っています。また、カカオのように、種からチョコレートを生産できるそうです。
特に、チョコレートの中にクプアスのジャムの入ったものは、贈り物としてもポピュラーです。クプアスがかなり酸っぱいので、甘いものが得意ではない方でも、まあ1つくらいはおいしくいただけることと思われます。
それにしても、クプアスといえば、日本企業アサヒフーズが「クプアス」の名を商標登録した、という冗談のようなニュース(2003年)をいつも思い出します。これは、例えば「りんご」を商標登録したのと同様で、登録者以外が「りんご」と記載する度に商標使用料の支払いを求められる、ということになります。登録者に「悪意はなかった」そうですが、結局、アマゾン地方労働団体(GTA)から生物海賊行為だと商標無効を求める訴訟を起こされ、敗北したそうです。まあ、そりゃそうでしょうね。
興味をお持ちになった方、ぜひ次回の(!)土産にリクエストくださいませ。