2012年5月14日月曜日

バッハ無伴奏チェロ組曲&6つのダンス@Teatro Alfa

5月1日&2日(第1番から第3番)、8日&9日(第4番から第6番)と2週に渡ってバッハ無伴奏チェロ組曲の演奏と6人の振り付け師によるダンス、というえらい文化的な催し"Logos Dialogos - 6 suites de J.S. Bach para viloloncelo solo e danca"があり、行って参りました。もともと夫がこのチェロ組曲が好きだというのと、振り付けに私の好きなデボラ・コーカーが参加するということで、行こう行こう、となったのですが・・・
初日!ものすごい渋滞の中やっとたどり着いたにも関わらず、なんと、チェロ奏者でこのイベントのアートディレクションなんかも手がけたDimos Goudaroulisが、数日前にステージから落ちて手を怪我しちゃってチェロ、弾けませーん、と言うじゃないですか。詐欺です。しかし怒り心頭、払い戻せー!と叫ぶ人は周りに見当たらず、和やかに録音演奏と共に舞台は進行しました。舞台にぽつんと置かれたチェロが、いつまでも演奏者の不在を思い起こさせ、2番目は、ブラジルで最も有名なバレリーナだというアナ・ボタフォゴ(Ana Botafogo - teatro municipal do RJ)も出てましたが、まあ、なんだか入り込めませんでした。舞台終了後、ギブスをはめたディモス氏が高らかとがっつポーズ、みんな歓声、って流れには、ちぇっ、みんな身内かよ、お詫びとかないわけー?と一人ぶつくさ思っていた次第です。しかし、デボラ・コーカーの振り付けは、第2週目。というわけで、まあ翌週もいったわけです。

チェロ組曲5番リハーサル
そして第2部は、チェロの演奏がライブでないことも消化済みってこともあってか、えらい良かったのです。第4番は、ベロリゾンチ出身のフリーランス振り付け師Tindaro Silvano氏が担当。ダンスは、Grupo Vortice。5番目は、サンパウロ出身のIsmal Ivo氏が振り付け&ソロダンスを魅せました。この舞台には、チェリストも登場。弾けないながらも、出ないと思って見に来たので、なんとなく嬉しい。山海塾の天児牛大と一緒に仕事したこともあるというだけあり、宙づりで登場、風呂に張られた赤いインクで血まみれ、となかなか前衛的でした。好みかはまた別の話ですが。そして第6番は、お待ちかねのデボラ・コーカー。ガーゼを使った演出ですが、なんとも美しい。さすが。夫のリオの噂では、朝からビーチでカシャーサを飲み、タバコを離さない、と不健康なダンサーだそうですが、それもピナ・バウシュ(やっとブラジルにも映画「pina」来ました。3Dで見ました。ショッピングパウリスタの映画館高くてびっくりしましたが。しかもトリュフの香りのポップコーンとかそれに合うワインのサービスもあるんです、あ、もちろんこれらもいい値段ですが)みたいーとカリスマ増加だったり。

というわけで、最終的には、非常に満足致しました。そんなご報告です。(写真は、フェイスブックから拝借した第5番のリハーサルの模様。あー、怪我してないわー。)

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