2011年5月26日木曜日

Pilobolus Dance Theatre @ Teatro Bradesco

pilobolus昨晩、アメリカのモダンダンスカンパニー、ピロボラス(Pilobolus)の公演を見て来ました。ブルボンショッピングセンター内のブラデスコシアター(Teatro Bradesco)で21hから。
ピロボラスは、今年で40年目(1971年創立)。
前半は、"untitled"、"transformation"、"Duet92"の3本、後半は、"Hapless Hooligan in 'Still Moving'"、”Redline”の2本が上演されました。

untitledまず1本目、"Untitled"は、1975年の作品。長いスカートの中に、裸の男の人を隠している2人の女性の話。最初は、スカートの中に誰か入っているなんて知らなかったので、いきなり女性の背が伸びて、スカートの下から男のすねが見えた時には驚きました。彼女たちと、後から出会う2人の紳士VS一緒にいた裸の男たちとの関係が興味深いです。(L.A. Timesによると"Victorian gender conventions"を扱ったんだとか。)

次の"transformation"は、影絵の短いパフォーマンス。女の子が大きい手に操られて、犬になったり、犬頭少女になったりします。テンポ良く、笑わせ、驚かせられました。一番好きでした。下のビデオがそれです。


そして、3本目の"Duet92"。これが一番、ストーリーよりもダンスにフォーカスされた、より抽象的で美しい作品だったと思います。2人の「離れられない」女性が、エキゾチックな女性ヴォーカル(ノルウェイのシンガー、アグネス・ガルノス/Agnes Garnasだとか)に乗せて、光のみで演出されるステージで踊ります。

hooligan後半の最初は、"Hapless Hooligan in 'Still Moving'"。これは、ピューリッツァー賞受賞のグラフィックアーティスト、アート・スピーゲルマン(Art Spiegelman)とのコラボレーション作品(2010年)。現世で別れさせられ、死後一緒になるという男女の悲恋を、スクリーンに映されたマンガ/アニメとダンサーの影、それから音楽(Tony winning sound designer Rob Kaplowitz)で綴っていくもの。面白い趣向です。スクリーン場の文字が小さくて読めなかったのが悔やまれます。オペラグラス忘れました。

redline最後は、"Redline"。赤と黒の衣装を着た6人のダンサーがエレクトリックミュージックで踊るもの。これも「デュエット」同様、抽象的な作品でした。が、軍とか格闘とかを彷彿させる、力強く男性的なもので、そういう意味では対照的とも言えます。

junちなみにこのダンスカンパニーのダンス・キャプテンは、クリバヤシ・ジュンさんという日本人(アメリカ育ち)なんだとか(写真)。モミックス(momix)にもいたらしいです。
・・・ゲイ好み?結婚されているようですよ、女性と。

2011年5月19日木曜日

次女(7ヶ月)ピアス

alissa付けましたー。
今回も、以前のおしゃべりな元看護婦、グラジエラさんにお願いしました。麻酔クリームが効いたのか、全く泣くこともなく終了。
これで、ピンク着てなくても男の子に間違えられないかな・・・

2011年5月18日水曜日

D.O.M.取材!

alex昨日は、D.O.M.の取材に行って来ました。シェフのアレックス・アタラ(Alex Atala)さんのインタビューとコース料理をいただくという、かなり楽しいものでした。
アレックスさんは、「レストラン番付7位入りして以来、めちゃくちゃ忙しい」といいながら、たくさーんしゃべってくれました。ご飯を食べに来た息子にも紹介され、iPhoneに入った娘さんの写真まで見せてもらいました。・・・ブラジル人です。

ピラルク「魚や肉は、日本にもっと美味しいものがあるかもしれないけど、ブラジルの野菜とかハーブ、果物はここでしか食べられないものが揃ってる」とお勧めされた"Vegetable Kingdom Menu"をいただいたのですが、おいしかったー。特に、サツマイモのマテ茶ベアネーズソースがけと、ジャンブという山椒みたいに舌がしびれるハーブ他、ブラジルのハーブを散らした美しいグリーントマトジュレ(冷たい前菜)が印象的でした。あと、PR会社の人お勧めのプリプリオカ(Priprioca)が使われたデザート(レモンゼリーでバナナを包んだラビオリ)も美味しかったです。チーズだけは・・・ギャルソンが練りながら持ってくるやつですが・・・は、やっぱりあんまり好きじゃないかな。

プリプリオカまた、1皿1皿に合うお水がセットになっているのが面白かったです。バナナ水だとか、カンブシ(Cambuci)水、タペレバ(Tapereba)水とか、珍しい果物の味と香りのするお水が、食事の味を引き立てます。普通のコースより、このベジタリアンコースの方が絶対お勧めです!
ちなみに写真は、キッチンに置いてあったプリプリオカ。

2階アレックスさんは、ヨーロッパにいったら長居したくなって、ビザ欲しさにシェフになることにした・・・と、有名シェフとは思えない、かる〜い理由を挙げてました。で、「店で出しているお気に入りの料理は?」の質問にも、「"Dalva e Dito"(D.O.M.のすぐ側にある、彼のブラジル家庭料理のレストラン)で出している母親のレシピのクリームカラメル!4人兄弟の末っ子だったから、いっつもちょーっとしか食べられなくて、そのトラウマを克服するべく、巨大なやつを作ったんだよぉ」と、力抜けてます。

今年、初めて日本へ行ってから、すっかり日本にハマった、というアレックスさん。またすぐに日本出張なんだよーと嬉しそう。おそらく北海道で開催される"Cook it Raw"というコンファレンスに参加するんだとか。このコンファレンスは、15人の世界の有名シェフがナイフ一本だけもって、どこかの土地(ex. ラップランド、コペンハーゲン)へ集まり、最初の2日でその土地で食材を探し(キノコ摘んだり、魚釣ったり)、3日目にその素材を使って料理するというユニークなスタイルです。環境だとか、土地の食べ物だとかにもこだわっているんですね。日本からは、「レ・クレアシヨン・ド・ナリサワ」の成澤シェフが参加しているんだとか。ちなみに食べるのは、世界から選ばれた6人のジャーナリスト。羨ましい・・・。

あと、この日のインタビューで、きっと皆さんも知りたいと思う情報は、アレックスさんのサンパウロのお気に入りレストラン、じゃないでしょうか。次のお答えでした。
ブラジル料理では、私も大好きなManiMocoto(まだ行けてない)、日本料理では、やっぱり新ずし、それに秀樹、シュハスコだと、Fogo de ChaoVento Haragano、あとはイタリアンでPasqualeだとか。

2011年5月16日月曜日

Os Saltimbancos(...BBQの日に)

os saltimbancosイジェノポリスショッピングセンター内にあるフォーリャ劇場(Teatro Folha)で子供向けミュージカル「Os Saltimbancos(オス・サルチンバンコス)」を観て来ました。Veja誌での評判が良く、思いつくたび当日券が売り切れ、ということもあり、期待も高まっていたのですが・・・オリジナルとは、かなり違って、んー、良くも悪くも「今風」でした。
ちなみに期待したオリジナルは、1977年に発表されたシコ・ブアルキ(Chico Buarque)のCDの曲が全部かかるもの。このミュージカルは、グリム童話の「ブレーメンの音楽隊」が基になっていますが、軍政時代に大っぴらに言えないこと(軍部批判とか)を子供向けのミュージカルの中で動物たちの口を借りて訴えたことで、大人にも愛されたんだとか。音楽は、こちらで聞けます。

conviteところで・・・このミュージカル、よりによって「『違った感じの人』のBBQデモ(protesto com churrasco de "gente diferenciada")」の日を選んで見に行ってしまいました・・・。
このデモは、高級住宅街であるこのエリアに予定されていた地下鉄の駅の開設を取りやめたことへの抗議で、ショッピングセンターの前に600人以上が集まったそうです。なんでバーベキューかというと、「地下鉄の駅が出来ると、行商人(camelo)とか、麻薬常習者とか浮浪者とか「違った感じの」人(uma gente "diferenciada")が来て風紀が乱れんだよねー、止めて欲しい」と車を持っている人しかこのエリアには来るな、的な金持ちの発言に反発した庶民(?)が、フェイスブックで「(下流らしく)道でバーベキューするぞ」と呼びかけたからなんですねー。もちろん道は通行止めで大混乱。駐車場も使えず・・・いやはや。やるってのは知ってたのに・・・。ん?金持ち側の発言かしら。車の運転ができない私は、地下鉄設置、大賛成ですが。
ちなみにデモは多くのメディアに取り上げら、大成功。バーベキューで騒いで楽しんだ人も多いみたいだし・・・。

2011年5月5日木曜日

12本の指で逮捕!

12fingers「ブラジルで指名手配されていた麻薬密売人が、左右6本ずつ計12本ある指のせいで身元が割れ、警察に逮捕された」そうです。
すごいインパクトのある写真です・・・!

詳しいニュースはこちら

2011年5月4日水曜日

日系企業のブラジル進出

こんにちは。先月から週2回、サンパウロ新聞社の翻訳のお仕事をしています。その関係でサンパウロ新聞を家に届けてもらっています。
土曜日、「加速する日系企業の伯国進出」という記事がありました。興味のある方いらっしゃると思いますので、内容、ここに紹介しますね。
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2010年に550社あまりの日本企業の訪問を受けたジェトロは、今年が日本企業の進出ラッシュになると予測。その読み通り、1月にはKDDIが現地法人を設立。2月は自動車部品などを製造・販売するJSPがサンパウロ州カンピーナス市のブラジル企業を買収する形で進出。3月には、TOTOが、4月上旬にはエーザイがそれぞれ現法を設立。また、先週から今週にかけてNEC、旭硝子、ニコン、ダイキン工業など少なくとも4社が公式に進出を表明、または当地での営業を開始。更に、住友ゴム工業もブラジルに工場を新設する方針を表明した。
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とのことです。
やっと・・・出て来ましたね。欧米、韓国・中国勢に負けず、がんばってほしいです。