2013年8月30日金曜日

多才なヴィニシウス・ヂ・モライス生誕100周年。レシピ本も発売予定!

 「イパネマの娘」や「ビリンバウ」の作詞で知られるヴィニシウス・デ・モライス(Vinicius de Morais: 1913-1980)。外交官で詩人で歌手で大酒飲みで恋多き男、としても知られているようですが、実は、料理の腕もすばらしかったんだとか。なんと素敵な。
で、9月6日、「Pois Sou um Bom Cozinheiro」というレシピ本が発売されるそうです。

元々、彼の娘さんがクリスマスの晩餐のレシピをまとめようというところからスタートした企画。2011に彼女がなくなってからは、シェフのDaniela Narcisoが、ヴィニシウスの家族や友人(トッキーニョやミウシャ)へのインタビューを行い、本にまとめたそうです。

レシピは彼の子供の頃の好物に加え、得意料理の「鶏のビール煮込み」など。
また最終章は、彼の詩を著名シェフがレシピに仕上げる、という試みだとか。例えば、D.O.M.のアレックス・アタラシェフが、「Receita de Mulher」をレシピにしたりしているそうです。・・・世代の違う二人のモテ男が考える「女性のレシピ」、気になります!

参考・写真:Folha de Sao Paulo

2013年8月27日火曜日

ミナスジェライスからマイアミまで歩いた軌跡をアートに。


昨年末、招待されたMASPのPremio MASP Mercedes Benzというイベント(カクテル)がありました。Anna Maria Maiolinoさんの新刊発売記念サイン会と、Paulo Nazarethさんの展示がありました。

なぜ、これを今、8月にもなって思い出したかと言うと、フォーリャ紙(Web版)にパウロ・ナザレ氏の記事&ビデオ(ページ下)が掲載されていたからです。



パウロさんは、出身地のミナスジェライス州から、北米マイアミまで徒歩とヒッチハイクでたどり着いたのですが、その道中を記録した作品"Noticias de América"が、MASPでも展示されていました。インディオの血が入っているという独特の風貌で「なんでもやります」など、お金を稼ぐためのプラカードを掲げた写真などが、妙に印象的でした。この作品で、マイアミのアートバーゼル(Art Basel)やベネチア・ビエンナーレにも招待されたそうです。


会場で、展示品を自ら配置して行く本人は、飄々としてチャーミングな印象でした。(左写真はカメラを意識して、足上げてます)

ビデオで彼は、自分のルーツがインディオ(や黒人やファベーラ)にあることを語っていますが、その世界を外から客観視するのではなく、自分自身が体現者、作品、アートとして世に出たのが面白いですよね。




それから、会場で印象に残ったのが、アナ・マリア・マイオリーノ氏のお米と豆を黒いリボンで結び、黒い机の上に置いた“Monumento à fome”という作品。 ブラジルの主食、米と豆が葬式の様にまとめられて、インパクトがありました。 で、今調べてみたところ、この作品は、1978年にエリオ・オイチスィカ(Helio Oiticica:「トロピカリズモ」運動を推進したブラジル人アーティスト)が実施した展示会の為に作られた作品だそうです。






2013年8月26日月曜日

シリオ・レバニーズ病院、再び!今度は胆嚢炎摘出・・・

こんにちは。いやあ、びっくりしました。去年の虫垂に引き続き、また腹の中の不要な輩が炎症を起こし、摘出手術を受けましたよ。今度は、胆嚢炎。再度、明るく腕の立つお医者さんの世話になりました。

今回も病院で検査直後、そのまま手術です、と入院させられました。いや、日本出張でね、あまりの暑さ&湿度+満員エコノミーでの長旅+外でおいしいものを毎食食べる、で、腹の調子が良くないな、くらいに思っていたのですが、さすがに帰路(遅いですかね)で「これは、なんかもっと深刻かもしれない」と思い始め、ミュンヘン空港で「右腹 みぞおち 痛い」などとネットで調べたら、まさにこの症状!ってやつがありましたね。すばらしいですね、インターネット。胆嚢の英訳(gallbladder)、ポ語訳(vesicula)もその場でできるし。・・・しかし自分が胆石持ちだとは思っていませんでした。4つあったそうです。

病院は相変わらず明るいスタッフがたくさんいましたよ。今回一番気になったのは、髪を覆うネットというか帽子に、クッキーやカップケーキなど、お菓子柄を採用していた看護婦さんたち。まあ用途は同じなんでしょうが、病院でそんなポップなパターンを見るとは思いませんでした・・・いや、似合ってましたよ。

今回も、腹にガスを入れて、4つ穴を開けて胆のうを取り出す、というパターンでした。ちなみに、麻酔師も虫垂炎の時と同じ外国人の先生で、いやあ、去年も世話になったよね・・・などと笑うことしばし・・・。虫垂炎に比べると痛みがそれほどでもないので、まあそこそこ余裕もあるわけです。けど、この日入院にならなかったら、子供の同級生の誕生会に行っているはずだったので、それこそ「誕生会は大人の健康を蝕む!」説を語るところでした。

で、手術後ですが、開腹は免れたものの虫垂炎より難しい手術だったらしく(かなりの炎症で胆のうが数倍に肥大)、強い抗生物質+痛み止めが使われた最初の2日は、なかなか食欲が出ない、無理して食べて吐く、という状況でした。が、この抗生物質を錠剤に変更したとたん、復活しました。今のところ、胆のうがないからか?と感じることもないですよ・・・。

ブラジル人によるすばらしい発明!「ペットボトル照明」

こんにちは。日本出張→入院、のため溜まっていたサンパウロ新聞を今朝読んでいたら、こんなニュースが。全く知りませんでしたが、これはすごいですね!ペットボトルに入れる材料は、水とペットボトルの蓋2杯分の漂白剤だけだとか。災害時にも役に立つのでは?


ペットボトル照明を開発 世界中の貧困層に新たな光 13/08/16 (10:52)   

 水で満たしたペットボトルを天井に設置して、太陽光の反射で屋内を明るくする。「ペットボトル照明(luz engarrafada)」と呼ばれるこのシンプルな発明は多くの人々の生活に役立っており、開発したミナス・ジェライス州在住のアルフレド・モーゼル氏は「現代のエジソン」として注目を集めている。13日付伯メディア(ウェブ版)が報じた。


この発明のきっかけは、2002年にブラジル国内で多発した停電だったという。再生可能なペットボトルと水だけを使用したこのペットボトル照明は環境に優しいだけでなく、電力も一切使わないため電気料金の節約にも効果的だ。モーゼル氏は「光の強さを測定したが、晴れた日にはペットボトル1個の明るさが40~60ワットの電球に相当することが分かった」と語っている。

◆世界各国へ


モーゼル氏の発明は、フィリピンの非営利組織(NPO)マイシェルター財団のプロジェクトとして認められ、フィリピンの貧しい家庭にペットボトル照明が導入されることになった。フィリピンは電気料金が高騰しており、人口の約4分の1が貧困層(1日当たりの収入が1ドル以下)の生活を強いられている。モーゼル氏の発明は、フィリピン社会で高い評価を得ている。

その後、モーゼル氏の発明品はインド、バングラデシュ、タンザニアなど世界15カ国の貧しい家庭に普及した。現在は、世界中の約100万世帯の日常生活に光を与えているという。

マイシェルター財団のアンゲロ・ディアズ理事長は、「モーゼル氏がノーベル賞をもらえるかどうかは分からないが、彼の発明が多くの人々の生活を支えていることを多くの人に知ってほしい」と語った。

2013年8月16日付

(写真はBBCサイトより)

2013年8月5日月曜日

「ブラジル男の口説き方」コラムスタート!

ブラジルの情報ポータル「MEGA★BRASIL」で、偏見に満ちたコラムをスタートさせていただくことになりました。
第1回目「安全よりも、恋愛第一」掲載されました。読んでみて下さいね!

第2回:ドンファンの城

第3回:ブラジル版 悪女について

(12月2日 リンク更新)