2013年6月25日火曜日

英語字幕版:コンフェデレーションカップin Brazilを祝うはずが、デモのテーマになった広告

こちら、英語字幕版です。


元のポストは、こちら

コンフェデレーションカップ TV視聴について・・・とネイマール君オフィシャルサイトについて

サンパウロでは、デモの影響で、予想に反して近所のバー(デモが行われるパウリスタ大通りの側)に溢れる試合観戦者を見ることがありません。事前のフレンドシップマッチでも、セレサンのユニフォームを着て、大声を上げる人が大勢いたことを思うと寂しい気もしていましたが・・・いや、みんな見てました、試合。

今日のmeio&mensagem(業界紙)サイトによると、ブラジル×メキシコ戦は、2600万人以上が観戦。地上波では、グローボ局とバンド局が中継をしましたが、グローボ局がうち、2480万、バンドが140万人とのことです。グローボ強し・・・。
しかし、デモに参加している100万人が、試合を見ないで街に出ているのもすごい。いや、ブラジルの試合の時は、TV見てるんでしょうか。そういえば20日は、ブラジル戦ありませんでしたね。そうですよね、この先ますます・・・。

ちなみに海外では、ドイツ、日本、スペイン、英国がよく観戦しているそうです。



関係あるようなないような、ですが、コンフェデ杯でぐっと株の上がった、ネイマール君のオフィシャルサイトが結構すごい・・・アイドルですね。

ちなみにロゴを始め、彼のブランドは、広告代理店Loduccaが管理しています。

しかし、見た目がね、やっぱり得ですね。オフィシャルストアのグッズがすごい。例えば左の写真のクッションとか。
ちなみに、壁紙無料ダウンロードもあります。



そう思うと、自分のブランド[R]Oneを発表したばかりのロナウジーニョがかわいそうかも・・・



あ、そういえば思い出しましたが、アツト・ウチダがアイドルって話もありましたね・・・(Mega Brasil





ブラジル全国デモ:小売りへの影響

Bloombergが、昨日(24日)発表したところによると、ブラジルの小売業は、過去2週間、デモの影響で約1千万レアル(約4億4千万円)相当のセールスに損害を受けたそうです。
デモが起こっている都市部の店舗は、通常より早く営業を終了。また、一般の顧客もデモが行われている間、家から出ない傾向があるからだそうです。


一方で、デモを利用した商売も始まっているようです。日曜日、デモが行われたリオでは、「デモ参加キット」の販売が開始されています。キットは、ガイ・フォークスのお面(10レアル)+ブラジルの旗で、15レアル(約700円)。G1のインタビューを受けた売り子は、レブロンで150キットを販売。セントロの方が良く売れる、500ほど売れた、今週はもっと・・・と期待しているようです。



(参考&写真: meio&mensagem, G1


2013年6月24日月曜日

カンヌ広告祭2013:ブラジル勢の活躍&作品紹介

ブラジル勢、今年はグランプリ2つ、エージェンシー・オブ・ザ・イヤーを含む、合計115ものライオンを獲得しました。

受賞作の中から、まだ紹介していない面白いものを掲載しますね。


Promo & Activation ゴールド:
"Celeb Grammar Cops", 代理店: Ogilvy クライアント:Red Ballon
英会話スクールの子供たちが、ツイッターを使って、自分たちが大好きなセレブリティの英語のミスを摘発する、という施策。


Promo & Activation ブロンズ:
"Easy Way Subtitles", 代理店: Loducca クライアント:Easy Way Language Center
同じく語学スクールのキャンペーンですが、こちらはブラジル在住の外国人に、ポルトガル語を学ぶよう勧めるものです。ブラジルのテレビ番組のクローズドキャプションをお好みの言語に翻訳してくれるサイト&アプリです。
試してみて下さい。・・・日本語訳は、そうとうひどいです・・・とても使えません。



Promo & Activation ブロンズ:
Design ゴールド:
Media ブロンズ:

"A Loja Vazia", 代理店: Loducca, クライアント:Shopping Villalobos
ショッピングモールと協力して行われた、洋服の寄付を促すキャンペーン。秀作です。



Direct シルバー:
“Deforested Field”, 代理店:Grey 141クライアント:WWF
WWFの森林破壊をサッカーのTV中継で、そのフィールドの芝が無くなって行く形で見せました。


Outdoor ゴールド:
“Cachorro 1, 2 e 3 (3パターン)”, 代理店: AlmapBBDO クライアント:Pedigree
コピーは、「一匹の犬があなたの人生をもっと幸せにする。飼って。」




カンヌ広告祭2013:ブラジルの代理店の作品が、カンヌ史上最多のライオンを受賞

カンヌ史上、最多のライオンを受賞したのは、ユニリーバ、Doveのために、Ogilvyブラジルが制作した“Retratos da Real Beleza(Dove Real Beauty Sketches)”キャンペーン。内訳は、グランプリ(Titanium)、金を10点(Integrated, Branded, Film, Media, Cyber, Press, dois em Promo & Activation e dois em PR)、銀2つ(Direct e Design)、銅4つ (Direct, Media, Cyber e Outdoor)。なんと華やかな・・・。

女性に、自分が思っているよりも自分は美しいのだと「気付かせる」、確かにとてもすばらしいキャンペーンです。


ユニリーバ日本語プレスリリースは、こちら

ちなみにオグルヴィーは、プロモ部門でもグランプリを受賞。Agency of The Yearにも選ばれました。

2013年6月20日木曜日

カンヌ広告祭2013:ブラジル勢の受賞作「サッカー愛」篇

カンヌ広告祭、ブラジル勢は今年も活躍しております。
コンフェデレーション杯のタイミングで開催されている全国規模のデモでは、「W杯開催よりも大事なものがある!」との声が大きく聞こえていますが、もちろん国民のサッカーを愛する心がなくなった訳ではありません。

本日までに、プロモ部門グランプリ、PR部門で金、ダイレクトで銀と銅、アウトドアで金と数多くの受賞を果たしたSport Club Recifeの「Fãs Imortais」キャンペーンは、まさにサッカークラブへの愛情に基づいた施策です。(代理店はオグルビー)


また、PRで銀、ダイレクトで金と銀、アウトドアで金を受賞しているのは、以前にも紹介したHemobaとSporte Clube Vitóriaの「Meu sangue é rubro-negro」キャンペーン。こちらもサッカークラブへの愛があってこそ成立する施策。(代理店はLeo Burnett Tailor Made)

2013年6月19日水曜日

コンフェデレーションカップin Brazilを祝うはずが、デモのテーマになった広告

「ブラジル人は自国でサッカー大会開催、嬉しいに違いない」という世界の想いを大幅に裏切り、大荒れのブラジルですが・・・フィアットやジョニーウォーカーのコンフェデ杯開催に合わせた広告は、公共交通料金値上げ反対>スタジアム建設反対(教育、医療に使え)、汚職政治反対、などを訴えるデモ参加の呼びかけに使われているようです。


フィアットの"Vem pra Rua(通りにおいで)"キャンペーン


プラス
ジョニーウォーカーの目覚めた巨人ブラジルキャンペーン(最後のコピーは”"O gigante não está mais adormecido. Keep Walking, Brazil(巨人はもう眠っていない。キープ・ウォーキング、ブラジル)"


で、こうなってます。

(フィアットのキャンペーン用に)O RappaのFalcaoが歌う"Vem pra Rua/Por que a rua é a maior arquibancada do Brasil(通りにおいで/なぜならストリートは、ブラジル最大の一般席(スタジアムなどの)だから)”と、ブラジル国民はついに目覚めた、政治的にも「巨大な」ムーブメントが始まった(ビデオの最初で、サンパウロのアルキミン州知事が「小さな」政治的動き、と述べるのに対し)、という話です。

Vem Pra Ruaの曲に乗せてデモを映したビデオが多くアップ&共有されています。フィアットは、地上波でこのCMを流すことを止めるそうです(デジタルのみに)。
ちなみにフェイスブックのSPデモ(Passe Livre)サイトはこちら

あと、ブラジル人のCarla Daudenさん作の、なんでブラジルで今、デモが起こっているか(民衆が怒っているか)を英語で説明するビデオは、ポスト後24時間で50万人が閲覧したそうです(現在180万View近くにまでなっています)

世界から観光客もメディアも来て、この注目が集まる段階でね・・・、当然「だから効果的」ではありますが・・・まあ、それぞれいろんな思惑がある訳ですよ、きっと。

参考:Meio & Mensagem "Manifestações incorporam slogans"


英語字幕版でました。

2013年6月14日金曜日

ブラジル最近の小ネタ

いよいよ明日、日本対ブラジルで、コンフェデレーションズカップが開幕しますね。結構サポーターの方も乗り込んでくるようですが、ブラジルはやっぱり危ないので気をつけて下さいね。
本日、ブラジル日本商工会議所の昼食会で、警察署から領事館に駐在になった方が「強盗事件の件数は、日本が2から3件/10万人に対し、ブラジルは1400件/10万人」と言ってましたよ。あと、VIPのボディーガードとかする会社の人は「90%以上が、事前に防ぐ仕事(強盗に遭ってからどうこうするのではなく、遭わないよう周囲に気をつけることが大事)」とも言っていましたよ。なので、ね。

まあそれはさておき・・・
普段からピンドラーマ誌の「面白ニュース」のためにコネタを拾うようにしているのですが、まあ1000文字まで膨らませられないものも結構ありまして。
せっかくなので、(訳さなくてもいいことですし)サンパウロ新聞サイトから2つ抜粋してここに紹介します。
ポイント、赤太文字にしてみました。

3メートル超のワニ アマゾニア州の民家で捕獲 13/05/29 (11:34)

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 アマゾニア州バレイリーニャ市で26日、民家の裏庭で3メートルを超す巨大ワニが捕獲された。生物学者のボテロ・アリアス教授によると、このワニの種類はクロカイマン(jacare-acu)だという。27日付伯メディア(ウェブ版)が報じた。
主婦のエリアネ・コラレスさんは自宅の裏庭で鶏を飼育していたが、鶏がいつもいなくなることを不審に思っていた。蛇か何かが裏庭に侵入したのではないかと疑っていたが、全長3.4メートルのワニを自宅の裏庭で発見して非常に驚いたという。

エリアネさんは「鶏がいなくなるたびに、何かが家の壁にぶつかる音がした。子供たちが裏庭で走り回って遊ぶのでとても心配だった」と述べている。
夫で漁師のエリネイ・コラレスさんも、ワニの捕獲を手伝った。25日にワニを発見したエリネイさんは「自分の子供たちが襲われて最悪の事態になるのではないかと心配していた。
でも無事にワニを捕まえて殺すことができた。その後、ワニをぶつ切りにして近所の住民に配った」と振り返った。

マミラウアー研究所でワニ調査のコーディネーターを務めるアリアス教授は、都市部にワニが出現する現象が一般的になってきていると前置きした上で、「このワニは、大きさから見てクロカイマンに属する。他の種であればもっと小さく、2.5メートル以上にはならない。都市部におけるワニの増加は、都市の拡大と密接なつながりがある。特に洪水の多い時期には、河川が氾濫(はんらん)する水域が増えるため、ワニの生息地も拡大して環境に順応したことが考えられる」と説明している。
アマゾナス州の消防署では、消防隊員を派遣してワニの捕獲作業を行っているため、生息地域外でワニを発見した場合には通報するよう市民に対して呼び掛けている。

2013年5月29日付

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裁判所出廷時の服装規定 ミニスカートや帽子も禁止に 13/06/14 (12:11)

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 サンパウロ市のサンタナ区裁判所では「法廷にふさわしくない服装」での出廷が禁止されることになった。12日付エスタード紙が報じた。
サンタナ区裁判所のマウリシオ・ベーリョ裁判長は、ミニスカートなど法廷の威厳と名誉にふさわしくない服装での出廷に対する禁止令を出したため大きな反響を呼んでいる。

ミニスカートの長さに関しては、太ももの3分の2以上が露出しているものの着用が禁止された。このほか禁止服装リストには、腹部や背中があらわになっている服(上半身の3分の1以上を露出したもの)、女性の胸元を強調した服(肩から胸にかけての部分を半分以上露出したもの)、透ける生地の服、半ズボン、ランニングシャツ、帽子、ベレー帽、Vネックシャツなども含まれている。また裸足での出廷も禁止とされている。

しかし、ブラジル弁護士会のマルコス・ダ・コスタ会長はこの決定について、「不合理で差別的だ」と抗議している。裁判所に出廷する人の中には、経済的な理由により適切な服装を用意できない場合もあるためだという。
また、弁護士会保安委員会のルイス・フィーリョ会長は「巻尺で測定する係員でも配置しない限り無理だろう」と、現実的な見地から反対意見を述べている。

2013年6月13日付

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しっかしこれまでそんなカジュアルだったんですね・・・。

2013年6月7日金曜日

駐日ブラジル大使館初の観光情報

調べものをしていて発見した駐日ブラジル大使館初の観光情報(日本語)がなかなか素敵なので、下記、ご案内します。

世界遺産パンフレット

観光案内パンフレット

特に観光案内のエコツーリズム&建築は、迫力のある写真にそそられますよ〜。